【長尾医師の平成人間臨終図鑑】前田健さんの死から半年 心臓が突然止まるということ (1/4ページ)

2016.12.01

長尾和宏医師
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 秋から冬のはじめは講演会や学会シーズンです。私も休日のほとんどを返上して、市民や医療関係者の方々に向けて講演会で全国を行脚しています。平穏死や終末期の話をすることも、たくさんあります。がん、認知症、老衰……それぞれの病態にそれぞれの終末期があり、どのような治療のやめどきと、どのようなお別れが待っているかを、なるべく具体的に話します。

 しかし、誰もが終末期を経て死に至るわけではありません。私たちのおよそ5%は、終末期という過程がなく、ある日突然亡くなります。たとえば様々な事故や入浴死や、そして心臓疾患の場合です。いわゆる“ポックリ逝く”とは、実はこうした病態のことなのです。「先生、私はポックリ逝きたいんですけど、どうすればいいですか?」という質問をよく受けますが、そういう方たちはたぶん、ポックリの現実をご存知ないように思います。無論、死に方は選べませんし、何が幸せな逝き方かなどという話でもありませんが。

 松浦亜弥さんのモノマネなどでお茶の間から愛され、俳優としても活躍をされていた前田健さん、通称マエケンさんも心臓が止まったことによる突然の死でした。44歳でした。2016年4月24日の夕方。地方のロケの仕事のあと、新宿のパスタ屋でひとり食事を取り、店を出た直後に路上で嘔吐して倒れ、意識不明となって救急車で運ばれました。前田さんは、倒れる直前にスマホからのツイッターで、「ごつい!新宿三丁目の〇〇〇パスタというお店の、海の幸とトマトソースパスタうまし。」と写真付きで投稿しています。つまり、いつもと変わらぬ様子で、おいしく食事が食べられていたということです。ちなみに、このときにアルコールを飲んでいる様子はありません。

 

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