【長尾医師の平成人間臨終図鑑】腹上死で旅立った力士も 心筋梗塞リスクは30代から始まる (1/3ページ)

2016.12.08

長尾和宏医師
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 先週は44歳の若さで虚血性心不全(きょけつせいしんふぜん)から、突然死をされた前田健さんの最期について検証してみました。虚血性心不全、狭心症、心筋梗塞など、心臓の冠状動脈の狭窄や閉塞で起こる病気を総じて<虚血性心疾患>と言います。

 狭心症と心筋梗塞は、皆さまも耳慣れた病名だと思います。では、この二つの病名の違いはなんでしょうか? いずれも動脈硬化によって、冠状動脈が塞がって起きる病気なのですが、狭心症は「まだ完全に塞がっていない」状態。狭くはなっているけれども、かろうじて血液は流れているので、すぐに死には直結しません。一方、心筋梗塞というのは、冠状動脈が「完全に塞がってしまった」状態で、血液が流れなくなってしまった病態です。こちらはダイレクトに命にかかわります。

 厚労省の調査によれば、平成25年に心臓疾患で亡くなった人(高血圧性をのぞく)は19万6723人で、がんに次いで死因第2位でした。

 このうち、急性心筋梗塞で亡くなった人は約4万人。そのほかの虚血性疾患で亡くなった人は約3万5000人という調査結果が出ています。また、急性心筋梗塞の場合、病院に緊急搬送される前に心停止になっている人が14%もいます。突然死の定義は、一応(明確に決まっているわけはないのですが)、症状が現れてから24時間以内に亡くなった場合をいうことが多いのですが、救急車で病院に運ばれる前に亡くなるというのは、突然死よりも“瞬間死”と呼んだほうがいいかもしれません。

 心臓突然死は、高齢者だけのものでないことは先週もお伝えしました。そのリスクは、中年にさしかかる30〜40代から上がっていきます。太っている人がなるのかと言えば、そうとも限りません。たとえば、あのスレンダーな天海祐希さんも、3年ほど前に心筋梗塞を起こしています。もちろん肥満も大きなリスクですが、喫煙も大きなリスク。一日20本以上タバコを吸う人は、非喫煙者よりも3倍もリスクが高まることが分かっています。

 

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