十二指腸潰瘍 自業自得の不倫の代償は巨額慰謝料と胃酸の攻撃

2014.11.05


イラスト・メソポ田宮文明【拡大】

 世の中には、余計なことをしてストレスを抱え込む人がいる。いわば自業自得なのだが、“苦痛”であることは確かだ。周囲の理解も得られずに、ただもんもんと苦しむ日々。それを人は「自業自得」と呼ぶ。

 Yさん(45)は、大手IT企業の部長さん。普段はいい人なのだが、1つだけ悪い癖がある、「女癖」だ。若い頃からほれっぽい性格で、女性と見れば片っ端から口説いて回る。その大半は相手にされないのだが、たまに引っかかる女性もいる。

 昨年久しぶりに引っかかったのは人妻だった。人目を忍ぶ逢瀬は楽しかったが、相手の夫にバレた。巨額の慰謝料を請求されて、現在係争中だ。

 そんなYさん、最近は体調がすぐれないらしい。弁護士から伝わって来る情報は芳しくないものばかり。そのたびにおなかと背中が痛む。病院に行ったら「十二指腸潰瘍ですね」と診断された。

 昔からストレスと十二指腸潰瘍の関係は知られてきたが、そのメカニズムはどんなものなのか。JCHO大阪病院内科の鈴木夕子医師が解説する。

 「十二指腸や胃の表面は、胃酸のダメージを受けないための防御機能が備わっていますが、その仕組みが破綻すると、自分の胃酸でやられてしまう。アルコールやピロリ菌などが原因になることもありますが、ストレスも要因の1つです」

 鈴木医師によると、みぞおちや背中の痛みが特徴的で、特に空腹時に痛くなって食後は痛みが治まるのが特徴。診断には胃カメラが最適だが、こうした特徴的な症状を訴えていれば、大抵の場合それだけで見当がつくという。

 「重症化すると吐血や下血、さらに悪化すると穿孔(せんこう)と言って十二指腸に穴が開くこともある。まあその時には、救急車を呼ぶ騒ぎになりますが」(鈴木医師)

 とりあえず胃酸の分泌を抑える薬を処方されて、今はおとなしくしているYさん。しかし、潰瘍が治ればまた悪さをすることがわかっているだけに、周囲の誰も同情してくれない。結果としてヤケ酒を飲んで、またおなかが痛くなる。彼のこの悪循環は、途切れることがなさそうだ。 (長田昭二)

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