下肢静脈瘤 ボコボコのふくらはぎ立ち仕事の人は要注意

2014.10.08


イラスト・メソポ田宮文明【拡大】

 ふくらはぎに静脈が浮き上がる「下肢静脈瘤(りゅう)」。脚がむくんだり、重く感じられるなど、不快な症状に悩まされることになる。そして、毎度おなじみストレスは、こんな脚の症状まで引き起こすというのだから恐ろしい…。

 Yさん(54)はそば屋の経営者。本店と支店の2店舗を構え、忙しい日々を送っている。社長とはいえ、そばも打てばレジにも立つ。零細企業の社長は大変なのだ。

 当然ストレスも多い。店の経営や家計の不安もさることながら、妻が更年期を迎えたようで、不機嫌が慢性化しているのだ。家に帰っても会話もない。最近は店が終わると1人行きつけの居酒屋に行っては痛飲する。

 そんなYさんのふくらはぎに「瘤(こぶ)」ができた。痛くはないが、気味が悪い。「何だろう?」と妻に見せたら、「病気じゃないの?」と心配してくれた。まだちょっとだけ愛が残っていたようだ。

 「病院行ったら?」

 わずかばかりの愛情が発した妻の言葉に従って病院を受診すると、即座に「下肢静脈瘤です」と診断された。本当に病気だったのだ。

 「下肢静脈瘤とは、脚から心臓に向けて血液を押し上げていくための“弁”が機能不全に陥り、静脈内で血液が鬱滞(うったい)する病態。血管が皮膚の表面に浮き上がったり、脚が重く感じられるなどの症状が出ます」と語るのは、新宿血管外科クリニック院長の阿部吉伸医師。その背景にストレスの存在を指摘する。

 「ストレスがかかると血圧が上昇し、動脈硬化が進行しやすくなるため、静脈の“弁”が壊れやすくなるのです。また、精神的な抑鬱で飲酒過多や喫煙量が増えると脱水から血液がドロドロになりやすく、これも下肢静脈瘤の原因になる。ストレスと静脈瘤は、意外に関係が深いんですよ」

 レーザーで血管をふさぐ治療法が主流だが、早期であれば脚を強く締め付けるストッキングで症状を抑えることも可能だ。

 「Yさんのような立ち仕事の人は、特にリスクが高いので要注意です」(阿部医師)

 手術を受けることになったYさんを、奥さんも心配している。病気の不安よりも、奥さんが親切にしてくれることがうれしくて、そばを打ちながら鼻歌なんか歌っているらしい…。ヘンな人だ。 (長田昭二)

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