尿管結石 コーヒー、紅茶にはミルクを 夕食後は水分を多く取ることも大切

2015.08.27


コーヒーや紅茶にはミルクを入れると対策になる【拡大】

 屋内にいても汗をかく夏は、尿路結石の発症が増える。脱水で尿が濃くなり、結石ができやすいからだ。典型症状は、七転八倒するほどの強烈な腹痛に襲われる疝痛(せんつう)発作。一度、経験すると再発率が高いので注意しよう。

 【腎臓が尿ではれる】

 尿路(腎臓、尿管、ぼうこう、尿道)で結石のある場所で呼び名が違うが、日本人の95%以上は腎臓か尿管で見つかる上部尿管結石。腎臓結石は無症状で、痛みが出るのは尿管結石だ。昭和大学藤が丘病院(横浜市)泌尿器科の佐々木春明教授が説明する。

 「腎臓にできた結石が尿管に落ちて、尿管をふさぐと尿の行き場がなくなります。すると腎盂(じんう)内圧が急上昇して、腎臓を支配する神経(胸椎10番)が走っている背中から脇腹、下腹部にかけて激痛が現れるのです」

 尿管は腹膜の裏についているので、腹膜が刺激されると吐き気や嘔吐(おうと)を伴う場合もあるという。

 【大きさで治療別れる】

 治療は、結石の大きさが10ミリ以下であれば鎮痙(ちんけい)剤で痛みを抑え、水分を多く取って自然排石を待つ。

 「鎮痙剤は尿管をゆるめるので排石を促進させます。飲水は尿量が1日1リットル以上出るように指導します。トイレの回数でいえば、1日(昼間)最低5回以上です」

 10ミリ以上の結石や、10ミリ以下でも腎臓のはれが強かったり、痛みのコントロールが悪ければ積極的な治療になる。治療方法は2つ。体外から衝撃波を当てて石を壊す体外衝撃波結石破砕術(ESWL)。もしくは尿道から尿管鏡を挿入して、直接結石を壊して取り除く経尿道的結石破砕術(TUL)を行う。

 「ESWLは麻酔の必要がなく、侵襲(しんしゅう)が少ないが成績が落ちる。TULの方が確実ですが、全身麻酔で入院3〜4日。どちらを選択するかは、患者さんの希望も含めてケース・バイ・ケースです」

 【管理栄養士に相談】

 尿路結石は、日本人の男性7人に1人、女性15人に1人が一生に1回は発症する生活習慣病。結石の成分は大半(約80%)がシュウ酸とカルシウムが結合したもので、一番の要因は食生活だ。

 「ホウレンソウやタケノコ、コーヒー、紅茶、緑茶などシュウ酸を多く含む食品を取るときは、ミルクなどカルシウムの多い食品と一緒に取るといい。吸収されて尿中に出る前に、腸で結合して大便で排泄(はいせつ)されます」

 結石は就寝中にできやすいので寝る4時間前までに夕食をすませる。夕食後に水分を多く取ることも大切になる。

 「5年以内に約半数が再発するといわれます。食生活の見直しは、自分ではなかなか難しい。きちんと病院の管理栄養士に相談してください」

■尿管結石の症状の特徴
★結石がつまった側の背中から脇腹、下腹部にかけて、突然、差し込むような強烈な痛みが現れる
★吐き気や嘔吐を伴う場合がある
★男性では、睾丸にも放散痛を伴う場合がある

 

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