「気温」と「水温」 皮膚への熱伝導率の違い

2015.09.13


イラスト・メソポ田宮文明【拡大】

 台風の影響で大荒れの日々だが、まだ暑い日もある。ところで、同じ温度でも、例えば気温36度はかなり暑く、お風呂の36度はぬるくて入れたもんじゃない。また、36度は人間の体温と同じくらいだけれど、人間同士がくっついていたら、暑苦しくてたまらないし…。

 同じ温度で、なぜこんなに感じ方が違うのだろうか。

 気象庁に聞いてみると、

 「湿度の関係もありますが、お風呂の場合、衣類を着ていないため、暑く感じないこともあると思います。不快に感じるのは、汗で衣類がベトベトくっついてしまうから。36度でも裸で過ごしていれば、それほど暑くないのではないでしょうか」というご回答。

 そういえば、サウナでは、100度という高温でも平気でいられるっけ…。100度のお風呂には当然入れないのに、なぜなのか。都内の内科医は言う。

 「水と空気との熱伝導率や比熱(温まりにくさ)などの違いがかかわっているからです。空気と水とでは、熱を吸収する速度が違います。例えば、水が体温より少し低いだけであっても、体温が水のほうに奪われ、どんどん寒く感じていきますが、空気の場合は熱を吸収しにくいので、体温があまり奪われず、逆に皮膚からの放熱が少なくなってしまい、どんどん暑くなっていくんです」

 一般に、哺乳類は体温42度以上になると、体内のタンパク質が固まって死んでしまうといわれるが、サウナの100度に耐えられるのは、こうした熱伝導率の違いが大きいのだそうだ。

 「また、サウナの中では、湿度が極端に低いから耐えられるということもあります。湿度が低いと発汗が十分にされ、体温調節機能が働くので、皮膚の表面温度が下がり、やけどをしないのです」

 では、エアコンの温度で同じ27−28℃でも、秋になると暑く感じるのはなぜ?

 「暑く感じられるのは、外気との比較になるため、どうしても体感的なところが大きいかと思います」

 30度超えの日々に慣れていた頃は、28度の室内を涼しく感じたが、外気が30度を下回ると、28度の室内を暑く感じるということは、体には大きい変化のようだ。

 体は、意外と順応性が高いものなのだ。

 

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