メニエール病 耳鳴り伴うめまいうつ症状の併発も

2014.10.22


イラスト・メソポ田宮文明【拡大】

 「ストレスでめまいなんて当たり前じゃないか!」と怒ってはいけない。1日や2日のめまいならいざ知らず、何日も続けば、それが元で働けなくなることもあるのだ。こうなると立派な病気。「メニエール病」が最たる例だが…。

 Mさん(35)の悩みは“めまい”。数カ月前から仕事が忙しくて、早出と残業の連続。土日返上で働いているうちに、目の前がグルグル回る症状に襲われるようになった。

 2週間を過ぎても症状は続き、いつも耳鳴りを伴い、最近は聞こえも低下してきたので病院を受診。検査の結果「メニエール病」と診断された。メニエール病とは、耳の入り口から外耳、中耳と続く一番奥の「内耳」という場所で、内リンパ液という液体が過剰にたまることで起きる病気。なぜこのリンパ液が増えるのかは分かっていないが、その要因の1つとして「ストレス」の存在が指摘されているのだ。

 横浜市立みなと赤十字病院耳鼻咽喉科部長で、めまいに関する著書も多い新井基洋医師に聞いた。

 「めまいは軽視できない症状。1カ月以上続くとうつ症状が併発することも珍しくなく、生活時間帯に発症すると仕事もできないことにもなります。きちんとした治療を受けるべきです」

 メニエール病は国の「難病指定」を受けている病気だが、症状を軽快させる工夫はあると新井医師は言う。それは「水をたくさん飲むこと」だ。

 内耳のリンパ液が過剰になって病気が起きているのに、水を飲むなんて逆じゃないか−と考えてしまいそうだが、新井医師はこう説明する。

 「水をたくさん飲むと、内リンパ液をためる働きを持つ抗利尿ホルモンの分泌が抑えられ、脳は貯水をしなくていいと判断する。結果として内耳の水ぶくれが治まっていくのです」

 男性なら1日に1・5リットル、女性でも1・2リットルの飲水が目標だ。早めに「めまい外来」などの専門外来を受診して、適切な治療を受けることが重要だ。

 「めまいくらい…」なんて甘く見ていると、エライ目に遭いますよ。 (長田昭二)

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