音楽とホルモンの関係 闘争心を減らす効果

2016.07.17

イラスト・メソポ田宮文明
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 音楽を聴くと、元気になれたり、リラックスして静かな気持ちになれたりする。だが、同じ「音楽を聴く」という行為でも、男性と女性では、それぞれ異なる反応が出ると言う。いったいどんな違いなのだろうか。

 『「声だけ」で印象は10倍変えられる』(講談社+α新書)などの著書を持つ、ヴォイストレーナーの高牧康さんに聞いた。

 「音楽を聴くと、男性は男性ホルモンのテストステロンが下がり、逆に女性は男性ホルモンが上がります。これを利用したものが、ある種の宗教なんです」

 それって、つまり、どういうことか?

 「原始時代には男たちが狩りをする際、円陣を組んで獲物を囲み、収穫祭を行いました。命を奪った弔いをすることで、生き物を肉の塊ととらえ、食べることができるのです。そして、そうした儀式の際に、必ず歌を歌ったと言われています」

 実は、歌や音楽のない宗教や儀式は一つもないそうだ。

 「なぜなら、歌うことや音楽を聴くことで男性ホルモンが下がると、闘争心が減り、とってきた獲物をおとなしく平等にみんなで分かち合うことができるからです。音楽がないと、獲物をめぐって、再び戦いが始まってしまいます」

 今はホルモンを調べることによって、音楽とホルモンとの関係がわかっているが、原始時代の人々は経験的にわかっていたため、獲物を囲んで歌を歌ったのだという。

 「一方、女性は卵子が1個しかないので、良質なオスと結ばれなければいけません。どのオスと結ばれるかが、生存競争に影響するからです。女性の場合は、Hのときの声が別のオスを呼ぶ声であり、声が出れば出るほどオスは嫉妬することを本能的に知っています」

 しかし、女性の場合は、儀式で歌う、音楽を歌うことで、逆に男性ホルモンが上がるそうだ。なぜか。

 「女性ホルモンが多い性欲ムンムンの状態では、闘争心が増し、一緒に食事できないからです。男性ホルモンが上がることで、闘争心が減り、みんなで仲良く調理することができます」

 音楽によって心が癒やされ、男性は男性ホルモンが減り、女性は男性ホルモンが上がるという不思議。音楽が今日まで続いてきたのも、実はホルモンのせいだったのかも。

 

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