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TBS系人気ドラマ「下町ロケット」新シリーズ14日からスタート “オヤジの目にも涙”必至 最新刊「ヤタガラス」イッキ読み (1/2ページ)

 TBS系人気ドラマ「下町ロケット」新シリーズが14日からスタートするのを前に、原作本『下町ロケット ゴースト』とそれに連なる最新刊『ヤタガラス』をイッキ読みした。今回は「宇宙(そら)から大地へ」がテーマ。国産大型ロケットに懸ける男たちの壮大なドラマは、農業で日本を救う夢に受け継がれており、息もつかせぬ展開でオヤジ読者は泣けること請け合いだ。

 帝国重工のロケット打ち上げ責任者である財前道生宇宙航空部長は、準天頂衛星「ヤタガラス」の打ち上げに成功。その喜びもつかの間、自らは現場を去り新たな応用ビジネスに挑戦することに。財前はロケットエンジン開発の下請け中堅企業・佃製作所の佃航平社長に話を持ち込む。無人農業ロボットの第一人者の野木博文北海道農業大学教授を一緒に口説いてほしいと。

 野木教授は佃社長の大学の同級生だ。開発中のロボットは、ヤタガラスの衛星情報で誤差数センチの精度で自らの位置を知り、自動制御で耕作から刈り入れまでのすべての作業をこなす。後継者のいない日本の農業の福音となる技術だ。佃社長の説得に応じた野木教授は財前とロボット実用化に向け動き出す。

 物語にはビジネス社会に身を置いた読者なら思わず自己同化してしまう設定が満載だ。帝国重工内で次期社長を狙い非情なコストカットに辣腕(らつわん)をふるう重役は、実生活では大蔵官僚の父との確執にさいなまれていた。また、過去に帝国重工の下請け切りにあい、復讐(ふくしゅう)に燃える経営者が強力なライバルとなって現れる。そして、会長VS社長の対立…。そのはざまで自らの理想の道をさぐる財前の姿に共感を覚える。