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【当てちゃる券】吉岡稔真らも登った競輪選手の「聖地」平尾台 (1/2ページ)

《2016年9月7日発行、夕刊フジから》

 そろそろ秋の行楽シーズンが始まる。小倉競輪場から南に30分ほど行くと、山口県の秋吉台と並ぶ、平尾台という日本有数のカルスト台地がある。国定公園に指定され、石灰岩が羊の群れのように見える羊郡原(ようぐんばる)や、地下川が流れる千仏鍾乳洞など美しい小倉の観光スポットだ。こちらを訪れることがあれば、ぜひ訪ねてみてほしい。

 またここは、地元競輪選手の「聖地」でもある。登り口から山頂まで約5キロの急勾配の坂道が続く。私も数え切れないほど登った。大レーサー吉岡稔真はここで基礎を作った。小倉に住む全ての選手がこの山で汗をかいた。

 もう10年ほど前だったか、この坂を毎日ママチャリで登るすごい老人がいた。素人が登れるようなレベルの山ではない。私が出会った当時、彼は66歳で70歳までに2000回登る目標を立てたと言った。もっとすごいのは、ママチャリの荷台にダンベルやペットボトルを乗せてわざと重たくしていたのである。