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【当てちゃる券】川崎最終日12R 力と力の勝負車券

 このコラムを書いている時点での死者が74人、行方不明者が12人、けが218人と人的にも深刻な被害をもたらした台風19号。日本列島は台風のほかにも、地震、津波、噴火、氾濫など毎年のようにどこかで災害が起きている。

 いいことではないが九州人のオレは台風は慣れっこだ。子供の頃、台風が来ると必ず停電になり暗闇の中、ろうそくや懐中電灯をつけて静まるのを待った。地震初体験は競輪学校時代に伊豆で、東日本大震災も川崎で経験した。

 日本という国は昔から幾度となく、自然災害に見舞われたが、そのたびに復興し発展してきた。他国にはない、この国の持つ粘り強さや規律はここに起因しているのかもしれない。

 台風の影響で1日順延した寛仁親王牌(前橋競輪場)の決勝は、私生活が落ち着いた三谷竜生(奈良)の復活先行で番手の村上博幸(京都)が久々の美酒に酔った。

 しかし、準決勝であれだけの先行を見せた中川誠一郎(熊本)はなんでラインでもない清水裕友(山口)の番手を選んだのかが理解できない。マーク屋でもないのにスンナリ回してもらえると思ったのか? 誠一郎が自力だったら(園田)匠(福岡)にもチャンスがあったろうし、残念だ。

 それと今開催、誘導員に対する妨害行為で川口聖二(岐阜)が、誘導員の早期追い抜きで山崎賢人(長崎)がそれぞれ失格となった。いずれも、改正後のルールに抵触したのだが、ファンにはとても分かりにくい。もしも、彼らが入着していたとしたら車券を買っていたファンは簡単に納得できないだろう。この部分は特に分かりやすい説明も必要だとオレは思う。

 川崎最終日、S級決勝(12R)は、南関は松坂-五十嵐-近藤と岩本-渡辺の2車に分かれ、関東の金子には笠松-三ツ石-福島が続き混成ラインを形成した。先手は好調の松坂がとる。岩本は4番手からのまくりだ。金子は脚をためて一発を狙う。車券は力の両立で〔4〕⇔〔7〕-〔1〕〔2〕〔5〕。

(元競輪選手)

■内田浩司(うちだ・こうじ)1962年8月26日生まれ。福岡県出身。83年4月に51期生としてデビューし、S級上位で活躍。2015年10月29日に引退。通算435勝、優勝34回(記念Vは92年門司記念など6回)。FI先行・吉岡稔真(としまさ=福岡県65期)元選手の兄弟子で連携は多数。実直な性格と厳しい指導から“鬼軍曹”として恐れられていた。夕刊フジ競輪面にコラム『当てちゃる券』を連載中。