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【当てちゃる券】小倉は魚がおいしい!

<<2017年12月06日発行、夕刊フジから>>

 毎年、競輪祭には全国からたくさんの関係者やファンがやってくるが、皆さん口をそろえて「小倉は魚がおいしい」と言ってくれる。ほとんどの人が「フグが食べたい」とリクエストしてくるが、地元の人間は、お客さんでも来ない限りはフグなんかめったに食べることはない。

 関門海峡を挟んだ下関はトラフグの水揚げが日本一だ。トラフグはテトロドトキシンという猛毒を持っており、資格を持った調理師以外は調理できないのは有名な話。しかし、そんな高価で危険なフグを食べなくても、小倉は玄界灘で揚がる安価でうまい魚がスーパーで普通に売られている。魚好きの関係者の友人は、仕事がこっちにあったら引っ越したいと言っていた。

 オレは門司に漁師の友達がいるので、今の時期はヒラメをよくもらう。五枚に下ろして薄くひき、ポン酢で食べると最高だ。頭やヒレは空揚げにすると酒のアテになる。

 アラカブ(カサゴ)やメバルは刺し身もいいが、濃いめに煮つけるとご飯が進む。サバはシメサバや、じんだ煮(ぬかみそで炊く小倉の郷土料理)で食べるのが好きだ。アジは南蛮漬け、タコはレアにゆでて薄切り、アオリイカは生き造り、赤ナマコは酒に合う。鯛は塩焼き、シメは鯛茶漬け。あぁ、誰か止めてぇ~(笑)。

 来年から競輪祭はナイター開催になるそうだが、仕事のあとの宴の時間が短くなるのは、魚好きの記者さんにはチト残念か?

(元競輪選手)

 ■内田浩司(うちだ・こうじ)1962年8月26日生まれ。福岡県出身。83年4月に51期生としてデビューし、S級上位で活躍。2015年10月29日に引退。通算435勝、優勝34回(記念Vは92年門司記念など6回)。FI先行・吉岡稔真(としまさ=福岡県65期)元選手の兄弟子で連携は多数。実直な性格と厳しい指導から“鬼軍曹”として恐れられていた。夕刊フジ競輪面にコラム『当てちゃる券』を連載中。

※原則として新聞掲載時のまま再録していますが、一部加筆・修正を行っています。