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【当てちゃる券】見ごたえがあった競輪祭の決勝 (1/2ページ)

 今年の競輪祭の決勝は見ごたえがあった。吉田拓矢に飛びついて実力者平原康多を競り落とし、返す刀で番手まくりを放った清水裕友。勝負どころで並んだ諸橋愛を割り込ませず清水のまくりを追走し直線差し切った松浦悠士。ともすれば大味なナショナルチームのパワーレースが席巻する昨今の決勝戦だが、久しぶりにオレ好みの“漢字の競輪”が制した感がある。

 勝ち上がりも両名ともに決して楽ではなかったが、持ち前の粘り強い“競輪脚”で突破した。タイプこそ違うがともに自在型。

 清水は自力も競りも、とにかく破壊力が抜群。松浦は反対に柔軟で先行力も外競りも一級品。清水もいるし、完全なマーク屋に転向してもよさそうだがこれが時代に合った戦法なのかもしれない。

 また、広島からのグランプリ出場は御年59歳の現役・佐古雅俊さん(45期)以来31年ぶり。

 「ワシは若けえとき“ピラニア”言われとったが、松浦はなんがえぇかのぅ?」と佐古さんの甲高い声が聞こえてきそうだ。

 それから場内にいて気づいたことがある。開催の前半戦はガールズをメインレースに据えていたが本場に来ている半数のファンはレースを見ずに帰っていた。ファンが見たかったのは競輪祭の本戦だった。やはりガールズは前半のレースに持ってくるべきだったのでは。