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【当てちゃる券】小倉最終日12Rは「吉田拓が力でねじ伏せる」

 今年最後のコラムはやはり目前のKEIRINグランプリについて触れねば。まずは中川。縦脚は一級品だが淡泊なレース運びが玄人受けしない。混戦になれば彼の出番だ。

 次に清水-松浦の中国ゴールデンコンビ。常に前々で勝負する清水の走りはたとえ負けてもファンを納得させる。松浦は清水後位で脚を温存でき、ゴール勝負に賭ける一手。

 実戦を離れている脇本と新田の評価は微妙。滝澤正光さんが全盛期に「尻上がりに調子が上がってます」とよくコメントしてたが、自力型は実戦で脚を作っていくもの。ぶっつけ本番の両者だが、どこまで仕上げてくるか。個人的には脇本には今年最高の逃げを見せてほしい。世界ランク1位の新田は正直オリンピック最優先だろう。落車だけはしないように、まくり追い込みでどこまで伸びるか。

 村上はメンバー中、唯一のGP覇者。不惑の40歳での出場は立派。競輪人生を賭けて豪脚・脇本を追走する。

 新田マークの佐藤も13年ぶりの出場は驚嘆に値する。新田がまくれば確定板だ。

 郡司はダメージをどこまで回復させているのか。南関の代表として来年を見据え凡走は許されないところだ。中段を最小限の消耗で確保できれば優勝のチャンスはある。

 最後は10度目の挑戦となる平原。記者会見で「神山(雄一郎)さんの気持ちが分かる」と語ったが、恐らく最後のつもりで勝負する覚悟。狙いは郡司とかぶりそうだが、どう打開していくかが見もの。オレの狙いは中国ラインからの〔2〕⇔〔5〕-〔6〕〔7〕〔8〕。

 小倉ナイター最終日S級決勝(12R)は中井-山田久の近畿二段駆けが難敵だが、吉田拓が力でねじ伏せる。〔2〕⇔〔5〕-〔1〕〔3〕〔7〕。これで良い年を迎えたい。

(元競輪選手)

KEIRINグランプリ 立川競輪場(30日16時30分)

〔1〕中川誠一郎(熊本・85期)

〔2〕松浦悠士(広島・98期)

〔3〕脇本雄太(福井・94期)

〔4〕佐藤慎太郎(福島・78期)

〔5〕清水裕友(山口・105期)

〔6〕郡司浩平(神奈川・99期)

〔7〕新田祐大(福島・90期)

〔8〕平原康多(埼玉・87期)

〔9〕村上博幸(京都・86期)

■内田浩司(うちだ・こうじ) 1962年8月26日生まれ。福岡県出身。83年4月に51期生としてデビューし、S級上位で活躍。2015年10月29日に引退。通算435勝、優勝34回(記念Vは92年門司記念など6回)。FI先行・吉岡稔真(としまさ=福岡県65期)元選手の兄弟子で連携は多数。実直な性格と厳しい指導から“鬼軍曹”として恐れられていた。夕刊フジ競輪面にコラム『当てちゃる券』を連載中。競輪祭では特別コラム『小倉競輪祭 なう&リメンバー』を執筆。