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【谷友梨子の検車場リポート】四日市ナイター初日11R 野口裕史選手の先行に期待!

 直前のヤンググランプリでは全選手単騎のなか、堂々の先行を見せた野口裕史選手。

 「特に先行しようと思っていたわけではありませんが、気持ちが強い人ができるのかな…と。1周どこを走っていても、『ウオーッ!』っていう大歓声で、気持ち良かったですね。いつもなら3コーナー辺りで脚が一杯になるけど、あの声援が、『もがけー!』って言っているみたいに聞こえて。ゴール後に落車したけど、お客さんから『よくやった! また来てくれ!』と言っていただき、先行してよかった。でも、『勝てる!』と思っての先行で4着に沈んだので、そこは悔しかったですね」

 現在、デビュー3年目の36歳。元々は、ハンマー投げの選手。2015年には日本チャンピオンにも輝きましたが、競輪への転身を決意。すでに結婚し、お子さんもいましたが、奥さまは、「ハンマー投げも競輪も、(収入が安定しないから)一緒でしょ? やりたいようにやれば」と、背中を押してくれたそうです。

 「今の目標は、FIを先行で優勝することですね。先行以外で何回も優勝するよりも、先行で1回優勝する方がうれしい。(普段も)先行で勝てなかったときは、モヤモヤした気分になりますから。(今も自力の)小嶋敬二さん(石川・74期)のような50歳になるのが、長い目で見た目標です。『いつまで頑張るんだよ』って言われるくらいに」。

 四日市ナイター初日、今期初のS級1班で特選スタート。まだ耳に残る立川のヤンググランプリでの歓声、興奮をそのままに、風を切っていきたいところです。

(フリーアナウンサー)

■谷 友梨子(たに・ゆりこ) 四日市・松阪競輪場を中心に活動している競輪キャスター。元々関西在住も、どっぷりと競輪に浸かりたく、三重に引っ越した変わり種(現在は名古屋市在住)。「人生の縮図」とも言われる競輪の、馬でも舟でもなく、自分の意思を持つ「人」が走るギャンブルというところに最高の魅力を感じている。一番好きなシーンは、「戦い終えた選手が、敢闘門で仲間に出迎えられるところ」と、これまたマニアック!?