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【艇王・植木通彦 ボートレース人国記】東京・多摩川の巻(上) “日本一の静水面”に苦戦…「モーターパワーが必要というイメージ」 (1/2ページ)

 24場の旅、東京・ボートレース多摩川。「日本一の静水面」といい、広々としたコースだが、意外や植木通彦アンバサダーは苦戦したという。

 「正直20年間のレーサー人生で、走り方や整備方法などが分からなかった場です。SGやGI優勝はありません。モーター調整がしっかりできないのが原因と思いますが、他場とは違いホームストレート側にあるスタンドが少し水面に対して丸みを帯びていて距離感が合いませんでした。成績は決して胸を張れるものではありません。それでも多摩川を走るときは、たくさんのファンの応援をいただき、ファン投票などでドリーム戦にも選んでいただきました」

 記憶に残る当地でのSG戦は2001年のボートレースメモリアルだ。

 「広島の市川哲也選手がSG完全Vを達成したシリーズでした。私は優勝戦6着でした。でも、私が大ケガから復帰して走り出した頃に、すぐに追加あっせんが入ったレース場だったので、すごくうれしかった記憶があります」

 そういう多摩川で、植木氏がいつも元気をもらったことがある。

 「一つは、レース場内にはレース終了後にぬれたユニホームや衣服などの洗濯、救命胴衣などを管理している方がいまして、レース場に到着すると前日の衣服が洗濯されてきれいにたたまれて自分の登録番号の場所に置いてあります。これを取りに行く際、いつも大きな声でおはようございますって声をかけていただきました。それですごく元気をもらいました。もう一つは、水面にいるコイですね。レースが終了し、全レーサーが集合するわずかな時間ですが、昼食を食べる時間がなくてパンで済ませたときのあまりをコイに与えていました。勢いよく食べるコイに癒やされました」

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