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【垰口美穂子のハートフルリポート】玉野ナイター最終日11R 「優勝して寄付したい」高木真備選手の完全優勝

 「初日は消極的なレースだったので、2日目は絶対先行しようと決めていました。調子もいいし、決勝も積極的にいこうと思います!」と、笑顔が弾ける高木真備選手=11R。玉野ナイター2日目は、ホーム前から一気に先行して快勝、余裕すら感じる走りでした。

 今はそんな高木選手ですが、玉野の思い出は、結構激しいんです!

 5年半前、初優勝は、ここ玉野。台風最接近の暴風雨の中での決勝。「風が強すぎて、かからなくてヤバイ! 最後、ゴール前は、スタンディングしました。そこのゴール線に、前輪を入れればゴールだ! 何とか!! やったー!!!」。

 次の玉野優勝は4年前、氷点下3度と、玉野ミッドナイト競輪史上一番の冷え込みの夜。「皮膚が痛くて痛くて…今までで一番寒かったレースです!」と。

 そして、昨年のこのシリーズ。生まれ育った第二の故郷 岡山県倉敷市真備町が、西日本豪雨で大変な被害を受けた後の開催。“絶対に優勝して寄付したい!”と、気迫のV。優勝賞金の一部、47万円を真備町に寄付しました。

 真備選手の家族は、かつて真備町の田んぼに囲まれた家に住んでいました。「家に、よくヘビが出るんですよ!! カエルやおたまじゃくしもいて、ザリガニも飼っていました!」

 懐かしい思い出に言葉が弾みます。その思い出の家が、西日本豪雨で、泥に浸かってしまい、臭いも大変だったという話を聞いて胸が痛んだそうです。

 「岡山は、生まれ育った所なので優勝したい。そして、今回もまた、寄付できるように頑張りたいです!」

 優しくて、力強い言葉。

 真備選手、その温かい気持ちは、競輪の神さまに、そして多くの方の心に、きっと届くよ。(フリーアナウンサー)

■垰口美穂子(たおぐち・みほこ) 6月15日生まれ。岡山県出身。フリーアナウンサー。地元放送局でニュースを担当している時に競輪と出会い、競輪の面白さに魅了されて上京。20年以上にわたり38場(廃止場を含め)で、中継やコラムを担当。玉野競輪中継のレギュラー司会。オートレースも専門で、中継や全国の場外車券売場で解説会を行い、オートレースの普及に携わっている。選手1人1人の人間ドラマ、熱い想いに触れることが、仕事の原動力。“明るく楽しく温かく”がモットー。自然が大好きで、自然のように生きたいと思っている。