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【当てちゃる券】本当は「まくり」という戦法はない?! 豊橋ナイター最終日11R 和田が先まくりでV

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、全ての公営競技は無観客開催を行っているが、見ていると何となく不気味。

 まぁ競輪はミッドナイトで見慣れてはいるけど、一日も早い終息を願う。初日の志らべ師匠とかぶっちゃうんだけど、脇本雄太が実力でもぎ取った世界選手権の銀メダルは暗くなりそうな競輪界を明るく照らしてくれた。東京オリンピックでの表彰台が現実味を帯びてきたし、楽しみだ。

 もう一つ、117期早期卒業の両名も順調に連勝街道を駆け上がっている。オレの目には菊池岳仁(長野)はかたくなに先行に徹し、自分の力がどこまで通用するのか挑戦しているように映る。例え連勝が止まっても大したことではない。ブレないでほしい。

 一方の寺崎浩平(福井)は経験値の差なのか、初々しさは感じない。まくりは確かに超一級品だけど、相手をなめているのが分かる。将来を考えたら早く壁に当たるべきだと思う。勝負はそれから。数年後特別競輪の決勝でワッキー(脇本)を連れて逃げている寺崎だったらいいと思う。プロ野球の打者は、はじめから球種が分かっていたら打てるという。最初からまくりが来ると分かっていたら力が拮抗(きっこう)する上位レースでは厳しい。

 「本当は“まくり”という戦法はない。まくりってのは展開の産物なんだ。まくると言ってまくってるのは中野(浩一)だけ(笑)」

 まくり脚のなかったオレはある大レーサーのこのうんちくを救いにしていたが、今でも通用するのかな?

 豊橋ナイター最終日S級決勝(11R)は実力者・和田が自力決着を選択した。先行は小林-芦沢の関東2人。和田は3番手から先まくりで決着をつける。好調・佐々木は単騎だが互角。〔3〕⇔〔5〕-〔2〕〔4〕〔7〕。

 ついに小倉でも新型コロナウイルス感染者がでた。今そこにある危機だ。自分のケツは自分で拭けと言うが、拭く紙が棚にない。マスクもない。マジでやばくなってきた。

(元競輪選手)

 ■内田浩司(うちだ・こうじ) 1962年8月26日生まれ。福岡県出身。83年4月に51期生としてデビューし、S級上位で活躍。2015年10月29日に引退。通算435勝、優勝34回(記念Vは92年門司記念など6回)。FI先行・吉岡稔真(としまさ=福岡県65期)元選手の兄弟子で連携は多数。実直な性格と厳しい指導から“鬼軍曹”として恐れられていた。夕刊フジ競輪面にコラム『当てちゃる券』を連載中。競輪祭では特別コラム『小倉競輪祭 なう&リメンバー』を執筆。