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【当てちゃる券】人は何歳ごろから賭け事を始めるのだろうか?

<<2017年9月04日発行、夕刊フジから>>

 私の住む北九州地方は賭け事が盛んで、小倉競輪場も含め近隣に公営競技場が6カ所もある。地方都市でこんなに公営競技場がある地域は少ないだろう。

 しかし、昨今はどこも売り上げが減少し、パイの奪い合いをしているのが現状だ。ところで人は何歳ごろからギャンブルを始めるのだろうか? 今度、政府が成人年齢を20歳から18歳に引き下げる法案を国会へ提出するらしい。しかし、公営競技は現行のまま20歳未満禁止を維持するそうだ。選挙権は既に18歳のはず。なぜか? 理由はギャンブル依存症が心配だからだ。

 いまどき、公営ギャンブルで破産なんて聞いたことがないのに。これはギャンブルをしたことがない人か、変化に対して責任を取りたくない人たちのお考えに違いない。

 趣味の多様化で若者のギャンブル離れは深刻だ。特に競輪ファンはお年を召した方々が多い。業界にとって若いファンの掘り起こしは最重要課題だろう。調べたら何億円も当たる宝くじには購入年齢の制限がないし、パチンコは18歳から遊べる。これらが法的にはギャンブルではないそうだが、大いに矛盾を感じる。車中に残した子供を熱中症で死なせる親は、間違いなくギャンブル依存症だと思う。競輪では聞いたことがないのだが…。(元競輪選手)

■内田浩司(うちだ・こうじ)1962年8月26日生まれ。福岡県出身。83年4月に51期生としてデビューし、S級上位で活躍。2015年10月29日に引退。通算435勝、優勝34回(記念Vは92年門司記念など6回)。FI先行・吉岡稔真(としまさ=福岡県65期)元選手の兄弟子で連携は多数。実直な性格と厳しい指導から“鬼軍曹”として恐れられていた。夕刊フジ競輪面にコラム『当てちゃる券』を連載中。競輪祭では特別コラム『小倉競輪祭 なう&リメンバー』を執筆。

※原則として新聞掲載時のまま再録していますが、一部加筆・修正を行っています。