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【当てちゃる券】小倉の穴場“焼鳥かさ岡” 11R 拓矢-拓弥で吉田V〔3〕⇔〔4〕-〔1〕〔7〕〔9〕

 小倉駅前のビルの地下に、タイムマシンで昭和にタイムスリップしたような古い食堂街がある。その一角に店を構える“焼鳥かさ岡”は、今年30年目を迎える。

 大将のミノルさんはデビュー以来ずっとオレのことを応援し続けてくれた人だ。彼は元競輪選手の方がやっていた繁盛店で19年間修行し、自分の店を持ったたたき上げの職人。オレはレースの帰りにかさ岡に行くのが唯一の楽しみだった。

 この店は小倉にしては客層はいい(笑)。行儀の悪い客がいると大将がたたき出すのだ(飲み代はキッチリ頂く)。

 夜になるとうまい焼鳥と大将の人柄にひかれたお客さんで席が埋まる。ここは競輪、競馬、ボートレースにプロ野球やバレーボールなどスポーツの関係者が多く訪れる。最近ではナイター競輪を走り終えた遠征組の選手たちも乾いた喉を潤しにやって来る。

 30年前の開店日、情けないことにオレは腕相撲で骨折し、運ばれた病院のベッドの上で悶絶(もんぜつ)していた。今年の30周年記念には何はさておき、駆け付けなければと思っていたら「コロナの影響でサッパリや。30周年は来年にする」。

 普段は強気の大将も流石(さすが)に今回ばかりはお手上げみたいだ。コロナショックが落ち着いて、小倉に行くことがあれば立ち寄って「内田のコラムを読んだ」と伝えてください。ウエルカムビールが出てきますから(笑)。

 小倉ナイター最終日S級決勝(11R)はライン3分戦+松岡の構成。先頭の3人は共に準決勝は手堅く逃げ好調をアピールし、九州単騎・松岡も俊敏なレースを披露した。やはり先手は吉田拓矢。番手の神山拓弥とのタクヤラインが本線。〔3〕⇔〔4〕-〔1〕〔7〕〔9〕。

 松岡が準決勝のように好機に番手を奪取する〔3〕⇔〔1〕-〔5〕〔7〕〔9〕もおもしろい。(元競輪選手)

■内田浩司(うちだ・こうじ) 1962年8月26日生まれ。福岡県出身。83年4月に51期生としてデビューし、S級上位で活躍。2015年10月29日に引退。通算435勝、優勝34回(記念Vは92年門司記念など6回)。FI先行・吉岡稔真(としまさ=福岡県65期)元選手の兄弟子で連携は多数。実直な性格と厳しい指導から“鬼軍曹”として恐れられていた。夕刊フジ競輪面にコラム『当てちゃる券』を連載中。競輪祭では特別コラム『小倉競輪祭 なう&リメンバー』を執筆。