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【艇王・植木通彦 ボートレース人国記】福井・三国の巻(上) 夏は酷暑、冬は冷風の克服が大変 (1/2ページ)

 福井県のボートレース三国は植木通彦ボートレースアンバサダーにとって思い入れの深い場だ。

 「SG初優勝のきっかけをつくった場です。雰囲気も好きで、私の地元・福岡の芦屋に似た感じで初出場からあまり違和感がありませんでした」

 植木氏は1993年ボートレース戸田(埼玉)のSGクラシックでSG初優勝を飾る。その前に行われた三国のGI戦で現在主流となったモンキーターンを取り入れて好走したことがこのSG制覇につながったという。

 「周回中の追い上げがきき、結果的に優出できました。優勝はできませんでしたがレース内容には手応えを感じました」

 当時はまだモンキーターンが主流ではなかった。植木氏を含めた若手が取り組んでいたが、ベテランはまだ両ひざを座席に密着させてのターンが多かった。植木氏はなぜリスクの高いモンキーターンを始めたのか。

 「3周回のレースタイムの速さとスピードを維持しての旋回半径が狭くてすむことに魅力を感じました。当時の先輩たちの層の厚さはすごくて、なんとか認められたい一心で取り組みました」

 ボートレースの歴史が変わるきっかけとなったといってもいいだろう。

 その三国の印象は、「夏は非常に暑く、冬は曇りや雪が降る日が多く風が冷たいと感じました。現在はフルフェースヘルメットとなり走りやすくなりましたが、地元レーサーでない限り年1回走るかどうかなので、この夏と冬を克服するのは大変でした」という。