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【艇王・植木通彦 ボートレース人国記】福井・三国の巻(上) 夏は酷暑、冬は冷風の克服が大変 (2/2ページ)

 水面の特徴は、「淡水場で硬く、直線がすごく速くても乗りにくさがあるとスピードターンはできません。私にとってスピードターンができないとレース内容の幅を小さくするので、このターンでの乗りやすさにこだわってモーター調整を行いました」という。

 コース特性はインコースが強い印象だ。

 「スタートから第1ターンマークまでコース幅が広いので、1周1マークの攻防ではセンターやアウトからスタートを決めてまくりに行く間に、内よりのコースが先にターンできます。まくって勝つのは難しく、まくり差しに入るレーサーが多い。まくるには強烈に伸びるモーターに仕上げないといけません」

 植木氏にはひとつ印象に残っていることがある。九州出身者なのに「近畿地区王座決定戦」というタイトルレースを走ったことだ。

 「びわこ(滋賀)に参加中に追加あっせんの連絡がありました。欠場者があったためでしょう。九州の私に連絡があるということは時期的に近畿のレーサーにあっせんが入っていて追加レーサーが見つからなかったのでしょう。九州で大丈夫ですかと確認を再度取りました。宿舎では近畿地区の皆さんからあたたかい言葉をかけていただいたのを覚えています」

■ボートレース三国 福井県坂井市三国町池上80の1 JR芦原温泉駅から無料バスで約15分。えちぜん鉄道あわら湯のまち駅から無料バスで約5分。

 ■植木通彦(うえき・みちひこ) 1968年4月26日福岡県生まれ。福岡県立博多青松高校卒。86年11月デビュー。2007年7月の引退までSG優勝10回を含む74回の優勝、公営競技初の年間獲得賞金2億円を達成したボートレース界のレジェンド。昨年5月、初代ボートレースアンバサダーに就任。テレビ『BOAT RACEプレミア』他、ラジオ『くにまるジャパン極(文化放送)』他、ネット放送、イベント、講演会で活躍中。『植木通彦オフィシャルブログ』でも発信。