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【艇王・植木通彦 ボートレース人国記】兵庫・尼崎の巻(上) SG初出場、震災…「今でも強烈な思い出」 (1/2ページ)

 兵庫県のボートレース尼崎は阪神本線尼崎センタープール前駅すぐの交通至便のところにある。水面は淡水の人工プールだ。植木通彦ボートレースアンバサダーにとっても思い入れの深い場だ。

 「SGボートレースオールスターでSG初出場した思い出の場です。デビューして大ケガを経験し、いろいろご指導いただいたうえでのSG出場ですから頑張ってきてよかったと思いましたね」

 さらに強烈な思い出は1995年の阪神・淡路大震災だ。植木氏は尼崎で開かれていたGI戦に参加していたからだ。

 「宿舎でまだほとんどのレーサーが就寝中の早朝、下から突き上げるような揺れがあり、その後かなり長い時間横揺れが続きました。揺れが収まると、部屋が同じ福岡支部の先輩と“すごかったね”など話していました。しばらくすると、何台もの消防車のサイレンが鳴り響き、カーテンを開けると尼崎の街に火災が発生していました。やがて“レース中止”の連絡があり、競技委員長が状況説明をしてくれました。そこで初めて大変な事態だと気づきました」

 震災で街は破壊され交通機関もストップした。

 「当日は帰省するにも交通機関は混乱しており、尼崎から近いレーサーは自宅へ帰りましたが、私たちは宿舎に泊めていただきました。翌日新幹線は運行してませんでしたが、飛行機が増便してましたので、競走会の方が空港までバスでかなりの時間をかけて送ってくれようやく福岡に帰りました。今考えるとご自身も大変な中で送っていただきありがたいことです。現役のときもまたアンバサダーとしても尼崎に来ると、当時被災された方に対して言葉にはできませんが、復興するまでの大変さをいつも心に刻みます」

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