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【真打 立川志らべ 口先先行一車】皆さん、脇本雄太は天才だと思うでしょう?

 先だって、松岡茉優が主演した「蜜蜂と遠雷」という映画を見ました。

 とあるピアノコンクールにおけるピアニストの話で、小さい頃から天才といわれていながらも、お母さんの死によって長いスランプに陥ってしまったのが松岡茉優。コンクール出場者には、楽器店に勤めながらもピアノを弾き続ける努力の人や、優勝候補で松岡茉優とは幼なじみの男、急に現れた天才少年など。

 この映画では、才能は誰にでもあるものではないと教えてくれます。楽器店に勤める男にはそれがわかっているのです。そして、それ以外の主な出演者には全員才能があるのです。才能がある人の中で優劣ができてしまうんですな。

 しかも、その才能が最大限に発揮される時期が人によって違うのです。これは本当に難しい。

 皆さん、脇本雄太は天才だと思うでしょう? 私も思います。でも、脇本がGIの決勝で何度も何度も苦杯をなめていたことを忘れていませんか? 

 5年前、松浦悠士が2つもタイトルを獲るって思っていました?

 映画「蜜蜂と遠雷」を見ながら、これ、競輪にも当てはまるな、と思ってしまいました。

 競輪選手は間違いなく才能があるでしょう。でも、それを発揮できるかどうかは、日々の練習はもちろん、何かしらのタイミングなんでしょうね。

 オールスター決勝で才能がぶつかり合ったあのレースは、奇跡と言っていいでしょう。

 小倉ナイター2日目9Rは、今シリーズでS級初Vしてほしい野口を再び本命視。初日、松谷は番手戦で飛んでしまうかと思いきや、強かった! 

 ここは南関一騎打ち。買い目少なく〔1〕⇔〔4〕-〔7〕〔3〕で勝負です。

 今夜あたり、私の車券の才能も発揮されるような予感…。

■立川志らべ(たてかわ・しらべ)1975年9月3日生まれ。静岡県伊豆の国市出身。落語家。2000年に立川志らくに入門。07年に二ツ目昇進。18年10月に真打昇進。趣味は音楽鑑賞、サッカー観戦。競輪の造詣が深く、好きな選手は村上義弘(京都73期)。本紙競輪面にコラム『真打 志らべの口先先行一車』を連載中。