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【当てちゃる券】松浦悠士のコメントには驚いた まくり選手の原田に付いて勝機はあるのか?

 名古屋オールスター競輪決勝の松浦悠士のコメントには驚いた。まくり選手の原田研太朗に付いて勝機はあるのか?

 少し気を鎮め、改めて出走表を見直した。

 「松浦と原田は同期同級生か!」

 発見した瞬間は詰将棋が解けたような気持ちだった。ただ原田の逃げに乗りハコまくりを打ったとしても脇本雄太に勝てるのか?

 しかし、勝ち筋はこの一手のみ。原田とてタイトルが欲しいはずだが、松浦とは人望がある男なんだろうな。

 レースは予想通り進み、松浦は脇本と壮絶なモガキ合いを制し、見事GI2冠目を奪取した。どっちが勝っても競輪史に残る名勝負だった。

 それから令和のルーキー3人。寺崎浩平は初陣で準決勝まで進み、さすがのポテンシャルを披露し、上位でも通用することを証明した。坂井洋は連日、積極果敢な内容で2次予選まで進み、収穫のあった初陣だった。

 期待外れはイチ押しだった高橋晋也。どうしたのか豪快さは影を潜め別人のような内容にはガッカリ。今一度原点に立ち返り、巻き返してもらいたい。

 応援している小倉の林慶次郎もジャン先行で、井上昌己の勝利(400勝)に貢献した。ただ昌己は後方からのまくりをブロックもせず、慶次郎を捨て、番手まくりを打った。

 ケチをつけるつもりはないが、もし番手が同じ井上でも茂徳さんだったら…、まくりを一発で止めて、後ろににらみを利かせ、慶次郎を2着に残しただろうな。捨てるのは簡単だが先行屋を育てるのも番手の仕事だと思うが。

 最後にオールスター競輪を5度優勝している神山雄一郎。レジェンドはそこにいるだけで華があった。

 小倉ナイター最終日S級決勝9Rは野口の先行1車。南関ラインが本線〔3〕⇔〔7〕-〔1〕〔2〕〔5〕。瀬戸内4車が結束し、準決勝で逃げた筒井の自力掛けも一考。(元競輪選手)

■内田浩司(うちだ・こうじ) 1962年8月26日生まれ。福岡県出身。83年4月に51期生としてデビューし、S級上位で活躍。2015年10月29日に引退。通算435勝、優勝34回(記念Vは92年門司記念など6回)。FI先行・吉岡稔真(としまさ=福岡県65期)元選手の兄弟子で連携は多数。実直な性格と厳しい指導から“鬼軍曹”として恐れられていた。夕刊フジ競輪面にコラム『当てちゃる券』を連載中。競輪祭では特別コラム『小倉競輪祭 なう&リメンバー』を執筆。