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【当てちゃる券】競輪選手あるある

 病院の待合室で、せきを我慢できなくなったので外に出て済ませた。今の時期ここでやったら一気にオレへの警戒レベルがハネ上がるし、これって“コロナあるある”だな。

 われわれ(OBも含む)にも“競輪選手あるある”ってのがいくつもあるある。

 例えばママチャリのおばちゃんを見つけるとフォームが気になる。「サドル低すぎ」「ペダルはつま先で漕げ」とか。

 ロードバイクのお兄ちゃんを見て「上から下までバッチリ決めてるけど練習足りん」「ギアを落としてきれいに回さんかい!」と、いつの間にか心の中では指導モードになっている。

 ラグビーや格闘技を見ていると倒れて悶絶(もんぜつ)している選手に感情移入している。

 「あれはマジで痛いやろなぁ…分かる」

 落車を常とする競輪選手は苦痛を共感できる。

 車に乗っていても競輪用語を使う。走行中、前の車がブレーキを踏むと「バック踏むな、へたくそ」。

 レース後の反省会は両手のひらで自転車の動きを表現する。国際競輪の外国人選手とも万国共通だ。

 レーサーパンツの位置は必ず日焼けの跡に合わせる。

 選手紹介のあと時間ないのにウンコにいく。

 レース後は真冬でも冷たい水風呂につかると気持ちいい。

 開催の最終日になると選手控室には読み終えたエロ本が大量に出てくる。ところが今はレンタルビデオが主流で品薄らしい(笑)。

 最後にレース中は集中しすぎて打鐘(ジャン)が聞こえない。晩年はハッキリ聞こえていた(笑)。

 小倉ナイター最終日S級決勝9Rは初日特選の再戦。初日、山崎の逃げを4番手からまくれなかった取鳥は勝ち負け以前に逃げなければ始まらない。山崎が冷静にまくって山田と決める。〔1〕⇔〔4〕-〔2〕〔6〕〔7〕。モガキ合いが長引けば梁田の一発も!(元競輪選手)

■内田浩司(うちだ・こうじ) 1962年8月26日生まれ。福岡県出身。83年4月に51期生としてデビューし、S級上位で活躍。2015年10月29日に引退。通算435勝、優勝34回(記念Vは92年門司記念など6回)。FI先行・吉岡稔真(としまさ=福岡・65期)元選手の兄弟子で連携は多数。実直な性格と厳しい指導から“鬼軍曹”として恐れられていた。夕刊フジ競輪面にコラム『当てちゃる券』を連載中。競輪祭では特別コラム『小倉競輪祭 なう&リメンバー』を執筆。