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【真打 立川志らべ 口先先行一車】伊東初日、番手奪取で原田が追い込む

 「犬と猫、どっちが好き?」と問われたときに、「猫」って答えた方が深い感じがしませんか?

 呼んだらすぐに尻尾振ってこちらに来る犬よりも、自分のペースを崩さず「行きたいときに行きますよ」というスタンスの猫が好きと言った方がその人の余裕というか、深みが出る。そんな気がしませんでしょうか?

 だから、私は犬が大好きなのに、たまに余裕かまして「猫がいいですね」なんて言ったりします。猫アレルギーなのに。

 競輪において、「7車立てと9車立てどっちが好き?」と問われたとき、どう答えますか?

 「やっぱり9車だよねー」と言った方が、“競輪通”のような雰囲気がありません?

 私はその空気がすごく嫌なんですよ。「7車立てが好き」と言った日にゃ、「素人だね~」とマウント取られそうな、そんな感じがあるんですよ。

 私はあえて言いたい。大きな声で言いたい。「7車立てがいいぃぃぃ!」と。

 単純に、買い目が少なくなって救われています。3連単で3着を総流しにしたときに負担がかなり軽くなります。1、2着を折り返した場合は特に。それに、コロナ禍で仕事激減中の私のような者にとっては、財布への負担軽減はかなり助かる~。「予想が下手だからだ」と言われりゃあ、それまでだが、私みたいに負けている人間がいるからこの業界は成り立っているんだぜ!(胸を張る)

 9車立ての最終直線の波乱が魅力なのは、そりゃあわかります。でも、現実として、7車はありがたいのです。

 伊東ナイター初日A級特選(12R)は財布に優しい7車立て。青森勢を先に出させたら関東勢は厳しい。原田が番手奪取で追い込む〔5〕⇔〔1〕-〔2〕〔6〕〔3〕、〔5〕⇔〔2〕-〔1〕〔3〕。

 7車立てのレースは当てなきゃいけないみたいな空気、できてないですよね…?

(落語立川流真打)

■立川志らべ(たてかわ・しらべ)1975年9月3日生まれ。静岡県伊豆の国市出身。落語家。2000年に立川志らくに入門。07年に二ツ目昇進。18年10月に真打昇進。趣味は音楽鑑賞、サッカー観戦。競輪の造詣が深く、好きな選手は村上義弘(京都・73期)。本紙競輪面にコラム『真打 志らべの口先先行一車』を連載中。