記事詳細

【内田浩司 令和のスター出てこいや~!】ルーキーでガールズGP出場狙う! 尾方真生(21歳、福岡・118期)

 今日紹介する118期の尾方真生(福岡)は今年5月にデビューしたばかりの大型ルーキーだ。顔にはまだあどけなさが残るシャイな21歳。熊本出身で高校時代は陸上の短距離選手だったが、その時、彼女の才能を見抜いたマッサージ師(元競輪選手)の強い勧めもあり、競輪選手を志すことになる。

 しかし、熊本競輪場は2016年に発生した地震の被害で使用できず、本拠地を久留米競輪場へ移した。そこでガールズケイリンの“梁山泊”こと藤田剣次(85期)一門に弟子入り。その後入所した、日本競輪選手養成所で総合成績は2位、ゴールデンキャップ賞、卒業記念レースも優勝という圧倒的な成績で卒業した。

 姉弟子には小林優香(106期)、児玉碧衣(108期)、林真奈美(110期)、大久保花梨(112期)とそうそうたるメンバー。環境は長い目で見れば素質よりも大切なもの。どんなに素晴らしい才能も悪い環境ではすぐにさびつき、反対に良い環境ならばほっといても切れ味は増し、光り輝いていく。

 師匠の藤田剣次へ取材電話をした日も暗くなるまでバンクでモガいていた。

 「私も初めの頃は差されてた。今は結果を恐れず思い切り逃げろ」と尊敬する女王・児玉碧衣からの助言を胸に刻み、最高の環境で何物にも代えがたい経験を日々積んでいる真っ最中なのだ。確かにレースを見るとまだまだ力任せの一本調子でトップ選手と比較すると甘い。全てはこれからだ。

 ところで、オレの中でマオちゃんといえばトリプルアクセルの浅田真央ちゃんだったが、これからは真生ちゃんだ!

 初のビッグレースでもあるグランプリでは児玉先輩を連れて逃げるシーンが見られるかもしれないな。真生ちゃん、出し惜しみなんかせずにアクセル全開のレースをおいちゃんに魅せてくれよ!

(元競輪選手)

■尾方真生(おがた・まお) 1999(平成11)年5月7日生まれ、21歳。熊本県出身。118期生として小倉でデビュー(11〔1〕)。通算成績は33戦23勝、優勝6回。身長160センチ、体重65キロ。次走はガールズGPトライアル(18~20日・小倉)

■内田浩司(うちだ・こうじ)1962年8月26日生まれ。福岡県出身。83年4月に51期生としてデビューし、S級上位で活躍。2015年10月29日に引退。通算435勝、優勝34回(記念Vは92年門司記念など6回)。FI先行・吉岡稔真(としまさ=福岡・65期)元選手の兄弟子で連携は多数。実直な性格と厳しい指導から“鬼軍曹”として恐れられていた。夕刊フジ競輪面にコラム『当てちゃる券』を連載中。競輪祭では特別コラム『小倉競輪祭 なう&リメンバー』を執筆。