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【当てちゃる券】「〇太郎」という名前が2年連続で優勝…偶然なのか

 競輪ファンの皆さま、明けましておめでとうございます。今年も拙文ではありますが、全力で書かせていただきますのでよろしくお願いします。

 お正月は朝からお酒を飲みながら(今年は痔(じ)を患っているのでチビチビ)こたつに入って箱根駅伝を見るのが恒例になっている。画面に花月園競輪場のあった鶴見、そして平塚や小田原が出てくると懐かしくなる。

 そういえば、1984年に競輪祭新人王を優勝した小門洋一さん(神奈川・49期引退)が「自転車で箱根の山を登っていると“努力饅頭”が落ちているんだ」と言っていた。今年は最終10区で劇的な大逆転が起きたが、優勝した駒沢大は箱根の山で“努力饅頭”を拾ってきたのかもしれない。勝負事は最後の最後まで諦めてはいけないな。

 ところで年末のグランプリでは偶然なのか2年連続で「〇太郎」という名前が優勝した。印を背負っていた豪脚たちは消耗は覚悟の上、鍛え上げた己の脚を信じて戦い、その後ろでジッと脚をため、ワンチャンスに賭けたマーク屋がゴール後、主役に躍り出た。昨年は4コーナーでは佐藤慎太郎が和田健太郎の後ろに切り替えていたし、車券はともかくとして競輪の深みを見たグランプリだったと思う。

 余談だが和田健太郎のフレームはオレも乗っていた久留米にある工房メカニコ・ジロ製。ビルダーの岩井さんは久々に自分が溶接したフレームでのグランプリ制覇にご満悦だった。ちなみに和田健太郎は太田真一、小野俊之に続きジロに乗った3人目のグランプリ覇者となった。

 四日市ナイター2日目S級準決勝。まずは10R。前回、広島で記念初優勝の野原がまくって鷲田と決める7⇔1-2・5・6。続いて11Rは竹内の先行を不破がまくって地元・坂口がキッチリ差す1⇔5-2・3・7。

 メイン12Rは山口と地元・柴崎のマッチレースの2⇔4-1・3・7。(元競輪選手)

 ■内田浩司(うちだ・こうじ) 1962年8月26日生まれ。福岡県出身。83年4月に51期生としてデビューし、S級上位で活躍。2015年10月29日に引退。通算435勝、優勝34回(記念Vは92年門司記念など6回)。FI先行・吉岡稔真(としまさ=福岡・65期)元選手の兄弟子で連携は多数。実直な性格と厳しい指導から“鬼軍曹”として恐れられていた。夕刊フジ競輪面にコラム『当てちゃる券』を連載中。競輪祭では特別コラム『小倉競輪祭 なう&リメンバー』を執筆。