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【菊池仁志 フィッティング予報】ガールズグランプリ3連覇!最強女王は芝生を歩く

 今季最強の寒波が襲来。ここ瀬戸風バンクも連日、雪のちらつく低気温、強風のもとでレースが行われています。そんななか、ガールズグランプリを3連覇した児玉碧衣選手が安定した走りで決勝に勝ち上がりました。

 今開催はレース解説者として前検日に児玉選手を取材。いろいろと話を聞くことができました。

 前人未到の3連覇がかかったグランプリ。さぞ緊張したのだろうと思いきや、ほとんど緊張せず自然体で走れたとのこと。なんと、グランプリよりも緊張したのは昨年11月の競輪祭2日目。同門の尾方真生選手(118期)と同乗したそのレースが緊張感MAXだったとか。

 「普段から尾方選手にアドバイスをしていて、練習ではその強さを肌で感じている…っていうか、練習では勝てない! 先輩としてどうしてもレースでは負けられない!」と自分自身にプレッシャーをかけたそうです、そして、そのプレッシャーに負けないレースができたことが自信を深めたと話してくれました。

 グランプリでは最終ホームで「ここだ」と思い切って仕掛けたところ、うまく3番手が取れて踏み込んだスピードを殺さずまくり切って優勝。

 競輪祭で得た自信と、“前に! 前に!”の気持ちがレースの運を引き寄せたと語ってくれました。優勝を意識しない普段の走りができたそうです。

 「2021年のテーマは?」と聞くと、「目の前の1戦1戦を丁寧に走る、ただ年末が近くなると4連覇は意識するでしょうね!」とのこと。

 前検日の練習で他の選手は自転車に乗っていましたが、児玉選手はバンクのなかをウオーキング。

 何か理由があるはずと思い、意気込んで聞いてみると「ただなんとなく、芝生の上を歩きたかったので…」との答えに拍子抜け(笑)。落ちついた表情からは、これまでの児玉選手とはまた違った最強女王としての風格を感じました。

 松山ナイター最終日11Rガールズ決勝は連勝で勝ち上がった児玉選手が中心のレース。2着は復調・山原選手と位置取りから伸び脚鋭い比嘉選手を狙う。

 〔4〕-〔3〕〔1〕-〔2〕〔5〕〔6〕〔7〕で勝負だ!(元競輪選手・プロコーチ)

 ■菊池仁志(きくち・ひとし) 1961年7月生まれ。愛媛県松山市出身。1981年6月選手登録47期。83年4月S1班昇格。2011年11月にS級在籍のまま競輪選手を引退。競輪選手生活30年のうち、S級在籍は28年に及ぶ。

 GI、GII決勝戦進出。GIII向日町優勝など。通算268勝。競輪選手引退後は、競輪解説、コラム執筆などを手掛け、15年からプロコーチとしても活動。「K-FITTINGバイクスクール」を開講し、ジュニアから社会人、プロ選手といった幅広い層の指導にあたる。選手の癖を読み取るのが得意。