【艇王・植木通彦 ボートレース人国記】佐賀・唐津(下) 渡邊伸太郎はコース選ばぬオールラウンドプレーヤー 内よりコースからの速攻にファンが期待する上瀧和則 (1/2ページ) 艇王・植木通彦 ボートレース人国記
ボートレースからつの地元のベテランレーサー登場だ。
■渡邊伸太郎選手(53)59期、GI・PGI優勝2回
渡邊選手は植木通彦ボートレースアンバサダーと同期生だ。
「登録番号が私の1つ前なので、養成所内での各種試験や入所式、修了式など常に身近で良きライバルでした。当時50人を超える入所生がいましたが、デビューできるのは半数以下と大変厳しい訓練の日々でした。誰もがゼロからスタートできるスポーツですが、時速80キロ、1秒間に約20メートル進むボートの操縦にはかなりの適性が必要です。当時は退所した同期生を見送る時間も心配する余裕もないほどの訓練時代でした。1年間の訓練を通してプロ意識を身に付けたのかもしれません」
厳しい中で同じ釜の飯を食った仲なのだ。
「渡邊選手はデビューしてから比較的早くA級に昇格し今日まで長期にA級で活躍するコースを問わないオールラウンドプレーヤーです。また私が引退した後、『大変だろうが頑張って』という一言をもらってうれしかったですね。私がレーサー養成所の所長をしているときに、現役レーサーが養成所で訓練を受ける定期訓練の時でしたので印象に残っています。現役時代とは違い、いっぱいいっぱいになっていたのが分かったのでしょう。やはり同期ですね。私も同期として彼を応援したいと思います」