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【内田浩司 令和のスター出てこいや~!】主砲としてGI「全日本選抜競輪」に挑む! 松井宏佑(28歳、神奈川・113期) (1/2ページ)

 オレが初めて実物の松井宏佑を見たのは一昨年の競輪祭前検日の検車場だった。短く刈り込んだ髪にチョビひげを生やした彼は、鋭い眼光で壁際のベンチに座っていた。寡黙だが、すでになかなかの貫禄を漂わせていた。

 中野浩一さんのV10時代から世界戦の映像を撮り続けているムービーカメラマンの福野和幸さんは、オレに興奮気味に「ワールドカップの松井はホントに強かった~」とべた褒めだった。東欧ベラルーシの首都・ミンスクで行われたW杯男子ケイリンに初出場で銅メダルを取ったばかりだった。

 松井の先行まくりは、ハイレベルな113期の中でも頭一つ抜けている存在だ。国内でも順調に実績を積み重ねて、昨年の競輪祭ではGI決勝に初進出し、同県の郡司浩平のGI初優勝に大きく貢献し競輪選手として一皮むけた。20日から川崎競輪場で始まる全日本選抜競輪には、地元の主砲として大きな責任のある立場として挑む。

 最近の松井は前受けから引いてのまくり返しを多用している。ただ、この戦法も対戦相手に研究され始めており、今年2戦を消化し決勝には乗っているものの優勝なしと物足りない。まくりに自信を持ちすぎているようにも見えるし、以前の思い切りのいい巻き返し先行を勝ち上がりで使えば、攻めの幅が広がり戦いやすくなる。