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【内田浩司のまくり語り】ネットに掲載された競輪選手のニュース 2つとも違った意味で驚いた

 オレは3年前から新聞を取ってない。以前から新聞の偏向性を感じていたし、情報はネットのほうが真実を拾える気がしたからだ。

 今、オレが唯一購読しているのは夕刊フジの電子版のみ。先月のネットニュースに競輪選手の善行と愚行が掲載され、2つとも違った意味で驚いた。

 5月3日、新村穣選手(神奈川・119期)がデビュー戦の静岡競輪で獲得した賞金18万円余り全額を静岡市に寄付した。

 「競輪が社会の役に立っていることを多くの人に知ってもらいたかった」と彼は答えていた。初めてもらった賞金を惜しげもなく寄付した選手なんて聞いたことがない。若いのに偉いな。オレなんかデビュー戦の賞金を握りしめてネオン街デビューしたのを思い出すが、恥ずかしい限りだ(笑)。

 新村選手のホームバンクは川崎競輪場。大スター、郡司浩平を筆頭に練習環境はバツグンで本業でも楽しみな選手がでてきた。善行は強くなってもずっと続けてほしいな。

 海老根恵太選手(千葉・86期)が5月25日、強制わいせつの疑いで逮捕された。23日、前橋記念終了後、埼玉県川口市のなじみの飲食店(店主も逮捕)で、20代の女性の身体を触り逮捕されたとあった。ただ逮捕容疑が本当なのか、今後どうなるのかは知らない。

 一つ言えることは、まん延防止等重点措置の対象である川口市では飲食店は午後8時までの時短要請中。にも関わらず、深夜店内で酒を飲んでいたこと自体が、そもそもの間違いだと思う。

 海老根はひと束いくらの選手ではなく、2009年のグランプリを優勝して賞金王にも輝いた押しも押されもせぬ超一流の選手。自転車を降りてもそこを忘れてほしくなかった。

 市橋司優人(福岡・103期)がまだアマチュア時代に「なぜ競輪選手になろうと思ったの」と聞いたら「海老根さんがグランプリを優勝するのを見たからです」と答えた。吉岡稔真でも内田浩司でもなかった(笑)。ヒーローがこんなことしちゃいけない。

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 6月9日は「ロックの日?」なのだ。ロックにあやかって〔6〕⇔〔9〕といきたいが、川崎ナイター最終日S級決勝10Rは7車立て。

 じゃあ6×9(ロック)=54で〔5〕⇔〔4〕はどうだ? 永沢と根田の折り返しは十分あるじゃない! (元競輪選手)

 ■内田浩司(うちだ・こうじ) 1962年8月26日生まれ。福岡県出身。83年4月に51期生としてデビューし、S級上位で活躍。2015年10月29日に引退。通算435勝、優勝34回(記念Vは92年門司記念など6回)。FI先行・吉岡稔真(としまさ=福岡・65期)元選手の兄弟子で連携は多数。実直な性格と厳しい指導から“鬼軍曹”として恐れられていた。夕刊フジ競輪面にコラム『当てちゃる券』を執筆。『まくり語り』を連載中。競輪祭では特別コラム『小倉競輪祭 なう&リメンバー』を執筆。