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【菊池仁志 フィッティング予報】世界に広がる競輪の輪~元競輪選手仲間の存在~

 SMAPが歌っていた「世界に一つだけの花」って曲がありましたね。あれは、みんなと同じでなくてもいいよ。それぞれの個性が大事だからという意味だと思って聴いていました。そう思って聴いていると何だか安心するのです(笑)。

 競輪選手もまさにそれで、それぞれの選手が一番力を出せる戦法でレースを戦います。年齢とともに変化する身体、加齢ともいいますけど(笑)。またルール改正、これがけっこう選手には大きく響きます。2日目のコラムを書いていた赤澤さんも話題にしていましたね。色々な変化に対して、どう対応するのか? 各選手の技量が試されます。

 先日、アメリカのヒューストンで頑張っている案浦攻くん(福岡65期)とリモートで話す機会がありました。アメリカ人の奥さんと日本で知り合い国際結婚した案浦くんが家族のために渡米を決意、引退したのはS級バリバリだった40歳のときでした。

 そのことはメディアで取り上げられていたので何となく知ってはいたのですが、自分が個人的にやっているインターネットラジオ番組を聴いてくれていたみたいで、それがご縁となり連絡を取り始めました。

 渡米から10年間はまったく自転車に乗っていなかったそうで、それが健康のためを思い再び自転車に乗り始めて、それから全米マスターズ自転車競技スプリントチャンピオンにまでなった頑張り屋さんです。

 今では、アメリカの自転車競技事情や各種データ、それを翻訳することなど色々と情報交換をしています。国を跨げば、文化、風習など日本とはまったく違うことも多かったとのことですが、その対応力の高さは競輪選手のときに培われたのではないでしょうか。仕事で使う英語には特に苦労したそうです(笑)。

 異国の地で根を張って頑張っている元競輪選手仲間の存在に、競輪の輪が世界に広がればなあと思う今日このごろです。

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 松山FIナイターの最終日、A級決勝10Rは地元の吉武選手から〔1〕⇔〔7〕-〔2〕〔4〕〔6〕。

 ガールズ決勝11Rは石井選手の力が一枚抜けている〔1〕-〔3〕〔5〕〔7〕-〔3〕〔5〕〔7〕。

 S級決勝12Rは野口選手の番手から鋭く伸びる松岡選手から狙う〔4〕-〔1〕〔3〕-〔1〕〔3〕〔5〕〔6〕。

(元競輪選手・プロコーチ)

■菊池仁志(きくち・ひとし)1961年7月生まれ。愛媛県松山市出身。1981年6月選手登録47期。83年4月S1班昇格。2011年11月にS級在籍のまま競輪選手を引退。競輪選手生活30年のうち、S級在籍は28年に及ぶ。

 GI、GII決勝戦進出。GIII向日町優勝など。通算268勝。競輪選手引退後は、競輪解説、コラム執筆などを手掛け、15年からプロコーチとしても活動。「K-FITTINGバイクスクール」を開講し、ジュニアから社会人、プロ選手といった幅広い層の指導にあたる。選手の癖を読み取るのが得意。