【外食・コンビニ健康法】糖質制限しつつタンパク質補える「麺なしラーメン 担々豆腐スープ」

「麺なしラーメン 担々豆腐スープ」

 最近は、料理の定義をゆるがすような商品やメニューが開発され、驚くことがしばしばあります。先週、紹介した無添くら寿司の「シャリ野菜」は、酢飯を握るという概念を超えて酢飯がない寿司でした。「牛丼」なのに米飯がなく、豆腐が入っているというものもありました。

 そして、今回は、麺が入っていない「麺なしラーメン」です。こうした商品に共通しているのは「炭水化物を抜いている」ということです。

 ここ数年の炭水化物抜き・糖質抜きダイエットのおかげで、すっかり悪者になっている炭水化物や糖質ですが、食生活のなかではエネルギー源の約60%を占める大切な栄養素です。糖質を摂取することで、エネルギーが燃えやすくなり、運動時には疲労感を軽減しカラダを動きやすくする働きがあります。決して悪い栄養素ではないのですが、摂取しすぎることが問題なのです。

 今回、ラーメンなのに、麺が入っていないという日清「麺なしラーメン 担々豆腐スープ」(170円+税)を試しました。

 カップを開けると、宣言通り麺は入っておらず、パックされたフリーズドライの豆腐が入っています。豆腐とかやく粉末スープを加え、湯を注ぐと、あっという間に豆腐スープになり、ここに液体スープを加えて完成です。

 1カップ76キロカロリーという低カロリーさ。麺が含まれていないからです。

 食べてみましたが、ラーメンというより、具が入っているこってり味のスープです。ピリ辛のスープと、つるりとした豆腐の相性はとてもよく、食が進みます。1食というより、もう1品食べたいときや小腹が空いているときに、間食として食べるサイズとしてちょうど良い量です。

 空腹を感じているとき、糖質のみで構成される甘い菓子類を食べてエネルギーと糖質を満たしても、物足りなさを解消することはできません。栄養素が満たされないことがひとつの原因です。

 そこで「麺なしラーメン担々豆腐スープ」を食べると、温かい汁物が満足度を高め、ピリッとした味わいが汗をかかせ、循環を高めてくれます。

 豆腐の栄養表示をしっかり見てみると、1食あたりタンパク質が4・5グラム含まれます。絹ごし豆腐100グラム分に相当するタンパク質です。

 タンパク質摂取の推奨量は、18~70歳男性で1日60グラム、女性で50グラムです。1日分の量には足りませんが、不足しがちなタンパク質を少しでも補えるのはうれしいポイントです。温泉卵や生卵を加えると、さらにタンパク質を増やすことができます(LLならひとつあたり約9グラム)。

 さらに、カット野菜を加えると、より噛み応えや満足度を上げることができ、食べ過ぎてしまっているときの1食として活用することも可能です。あえて、ご飯や麺を加えてみるのも面白いかもしれません。

 こうした炭水化物抜き商品は、糖質抜きをしたい方にも、そうでない方にも便利に活用できそうです。

 ■浅野まみこ(あさの・まみこ) 1975年生まれ。管理栄養士。食と健康のコンサルティング会社「エビータ」代表取締役。1万8000件以上の栄養相談の経験を元に「『コンビニ食・外食』で健康になる方法」(草思社)を著し、企業のコンサルティング、テレビ出演、講演活動を行う。