【夕刊フジ人生相談駆け込み寺】官僚としてやりがい感じるも…実家を継ぐべきか否か 舞の海氏「やり甲斐を大事にするべきだ」

大相撲解説者の舞の海秀平さん

 ■今回のお悩み

 実家のことです。某下町で、医療メーカー向けの部品を作っています。先日、70代の父親ががんで入院し、改めて自営業のせがれという自分の立ち位置を考えさせられました。

 私には姉がいるものの、実家を継げる状況ではなく、かといって私自身も官僚としてより安全、安心な国を実現するべく、やりがいを感じています。いよいよとなったとき、どんな決断をすればいいのか。自分で結論を出さないといけないのは分かっているのですが、アドバイスをお願いします。(公務員・男性 38歳)

 ■回答者 大相撲解説者・舞の海

 今の仕事にやり甲斐を感じているわけですから、そのやり甲斐を大事にしたほうがいいと思います。

 ご両親が一生懸命働いて大学まで行かせてもらい、夢をかなえさせてもらったわけです。ご本人も国の安全・安心の実現という壮大な目標をもって、今の仕事を選んだのだと推察します。そのときの思いを見つめ直してください。

 代々継がなくてはいけない職業もありますが、時代とともに仕事も生活スタイルも変わっていきます。私の両親は元々、毛糸店を営んでいましたが、編み物をする人が少なくなり、婦人服と毛糸を扱うお店になり、最後は婦人服だけを扱っていました。

 父には、子供に店を継がせようという気持ちはまったくありませんでした。「家のことはいいから、全国どこでも、世界中どこでも飛び立って、自分が一生懸命打ち込めるものをやりなさい」という教えでした。

 冷たい考え方かもしれませんが、親は子供よりも早く去っていくわけです。親の思いを継ぎたいという気持ちよりも、自分が必死になってつかんだ今の立場を第一に考えた方がいいと思います。

 挑戦する人はいつまでも考えずにすぐに行動します。挑戦しない人はいつまでも考え、行動しない理由をいろいろ考えてあきらめてしまいます。今の仕事を立派にやり遂げて、国のために働いたのであれば、ご両親も満足されるのではないでしょうか。

 何より、自分が生涯を懸けて打ち込めたものがあったという生き方が、ご自身にとって幸せだと思いますよ。(次回の回答者は高須クリニック院長、高須克弥さん)

 ■舞の海(まいのうみ) 元大相撲小結、大相撲解説者。1968年2月17日生まれ。青森県鯵ヶ沢町出身。日大経済学部卒。90年3月の新弟子検査で、身長が173センチの規定に4センチ足りずに不合格。医師との相談の上、頭にシリコンでコブを作り、同年5月、規定を上回って合格し、出羽海部屋に入門。小柄な体格を生かし、立ち会いで跳ね上がる「八そう跳び」など「技のデパート」の愛称で人気を集めた。99年、31歳で引退。

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