【酔いどれ師匠の酒場探訪】女子も気楽に立ち飲み ママとスタッフが最高のおもてなし「チョイ スタンディングバー」(東京・浅草橋)

生ハムの入ったchoiサラダ(奥)とチーズたっぷりのラクレット

★「チョイ スタンディングバー」(東京・浅草橋)

 総武線のガード下を中心に、多くの居酒屋、立飲み店が並ぶ東京・浅草橋。この庶民的な下町に10年ほど前、「女性1人でもオシャレに立ち飲みでき、ビールでもワインでもサクッとチョイ飲みしてほしい」というコンセプトで生まれたのが、『チョイ スタンディングバー』だ。

 『Choi STANDING BAR』という大きな看板の下、店内の様子がわかるガラス戸を開けると、左にスタンディングのバースペース、正面に厨房とカウンター席、右手にテーブル席。スタンディングバーと言っても椅子席も多く、広めの店内は立ったり座ったり多くのお客さんでいつも活気にあふれている。

 お店を切り盛りするのは、細身ながらいつも元気いっぱいの泰江恵子ママ。1996年にご主人とともに同じ浅草橋で中華料理『上海ブラッセリー』を開店。そして「浅草橋の立ち飲み文化にチョットずつ女子が混じってきたので、女の子でも気軽に立ち飲みできる店を開きたいと思って」2008年にオープン。「チョイ飲みしにチョイチョイ来てほしい」と、この店名にした。

 立ち飲みと言っても、料理は本格的。栗原良和シェフは和食店で5年、イタリアンで10年修業した和洋両方に通じたベテラン。パスタはもちろん、ゴルゴンゾーラのバゲットグラタン(800円)、骨付子羊ロースト(1200円)などボリュームのあるメニューも豊富。

 私がいつも頼むのが岩のりのゼッポリーネ。ピッツァ生地に岩のりを入れて、油で揚げるナポリの郷土料理で、岩のりの風味が和食風でもある。400円という値段もうれしい。飲み物はハウスワインが350円、ハイボール300円とこれもありがたいお値段! おすすめはイタリアヴェネトのプロセッコを主体にした樽生のスパークリング(グラス550円)だ。

 そしてこの店の一番の魅力が、ママとスタッフたちの最高のおもてなし。そろいのTシャツを着てバーカウンターとホールを行き来するが、立ち飲みスペースはママたちとの会話を楽しみに来る常連客でいつもにぎわっている。2階はソファ席もあり宴会可能。1人でも大勢でもいろんな楽しみ方ができる店だ。

 ■東京都台東区浅草橋1の29の3(JR浅草橋駅東口から3分)/(電)03・3866・9901/営業 17~24時/日曜・祝日休/予算=1人2000~3000円

 ■飯田達哉(いいだ・たつや) 1956年7月18日生まれ。スポーツ専門誌編集長を経て編集プロダクション「オフィス・トライアイ」を設立。スポーツ、酒、落語、吟剣詩舞などおもに趣味の分野の執筆・編集に携わる。著書に『日本酒日和』『三師匠 落語訪ねて江戸散歩』(ともに舵社刊)など。