【夕刊フジ人生相談駆け込み寺】厳粛の場でも、ついニヤニヤ顔に 野々村直通氏、鏡を使った「暗示法」で自分を変えよ

野々村直通氏

 ■今回のお悩み

 自分の顔に悩んでいます。気をつけてはいるのですが、いつもニヤニヤしているらしいんです。厳粛な場に行くと表情を引き締めようとするのですが、余計に気になって、つい笑顔になってしまうのです。

 この前、葬式に参列したときのことです。出席者全員が沈痛な顔をしていましたが、私一人がニヤニヤしていたようで、同僚に注意されました。

 自分でも不謹慎だと思うので、なんとか変えたいのです。何かいい方法はないでしょうか。(男性・会社員 42歳)

 ■回答者 教育評論家・野々村直通

 質問を読んで、野球部の教え子の中に一人、同じような生徒がいたことを思い出しました。

 ほとんどの生徒は怒れば真剣な顔をするし、冗談を言えばゲラゲラ笑う。それが普通でした。

 その生徒を一度、投手に起用したのですが、打者に打たれて笑ったのです。自信があってというものではなく、照れ笑いのような感じでした。私はこういった態度が嫌いなので「真剣にやってるのか!」と怒りました。ところが、その生徒はまた笑ったんです。

 ほかの生徒に聞くと、その生徒は「いつもそうですよ」というのです。真剣になっても、ついニヤニヤとしてしまう性質だったようです。今から考えると「悪いことをしたな」と思います。

 しかし、真剣にしないといけない場面で、真剣な表情をできないと損をするでしょう。自分を変えるため、試してもらいたい方法があります。

 思想家の中村天風の教えに、鏡による「命令暗示法」と「断定暗示法」というものがあります。寝る前に命令、朝起きたときに断定をやるのが一番効果があるようです。

 具体的には、寝る直前に鏡に映った自分に向かって、例えば「お前はその場に応じた表情ができるようになる!」と命令します。次は朝起きたときに、「お前はもうできるようになった!」と断定する。これを繰り返すのです。

 大事なのは適当にではなく、真剣にやることです。そして、一つの結果が成就するまでは願望を変えてはいけません。

 私も「毎年、甲子園に出られる監督になる!」とやっていました。これだけの効果ではないのでしょうが、最後の10年間で甲子園に9回出場することができました。

 一度ぜひ試してみてください。(次回の回答者はコラムニストの石原壮一郎さん)

 ■野々村直通(ののむら・なおみち) 開星高元野球部監督、画家、教育評論家。1951年、島根県に生まれる。広島大教育学部卒。開星高野球部監督として計9回、同校を甲子園へ導く。21世紀枠の高校に負けた際の「末代までの恥」発言で辞任したが、嘆願の署名が集まり、復帰した。定年退職後、画家、教育評論家として活動している。著書に『やくざ監督と呼ばれて』(白夜書房)、共著に『にっぽん玉砕道』(産経新聞出版)など。

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