【夕刊フジ人生相談駆け込み寺】ソシャゲ依存抜け出したい 石原壮一郎氏、無理せず「やめずにいい理由」考えては

コラムニストの石原壮一郎氏

 ■今回のお悩み

 いわゆるソーシャルゲームにハマってしまいました。これまでは電車でやっている人を見て、「バカだなぁ」と思っていたのに、一度試しにやってみたら深みに落ちてしまったのです。

 最近では、キャラを強くするため、つい課金をしてしまっています。自分でも「愚かだな」とは思ったのですが、結構なお金をつぎ込んでしまいました。

 自分が依存のようになっている気もします。キッパリやめる方法は何かないでしょうか。 (会社員・男性 50歳)

 ■回答者 コラムニスト・石原壮一郎氏

 自覚なさっているように、極めて「愚か」な状況です。しかし、やめる方法はないかと相談なんてしている人は、本気でやめる気はありません。無理しないで、「やめなくていい理由」を探してみるのはどうでしょう。

 50歳になったあなたが、理性を抑えきれないぐらい夢中になれるものがある--。素敵ではありませんか。何も生み出さず、何も残らない行為ですが、人生なんてもともとそんなものです。

 課金についても、キャバクラ嬢に入れあげたりオタクな趣味に熱中したりするのと同じこと。「有意義なお金の使い方」は人それぞれ。どんなにくだらない使い方に見えても、他人に批判される筋合いはありません。

 これから先、あなたが実生活で大成功したり、劇的に人望がある人になったりすることは、まずないでしょう。しかしゲームの中なら、時間とお金をかければかけるほど、達成感や優越感を味わうことができます。

 こうした理由に心から納得できたとしたら、やめる必要はありません。周囲にも、事あるごとに口角泡を飛ばして、「何かに熱中するのは素敵なことじゃないか!」「自分の金を好きに使って何が悪い!」「俺はゲームの中でしか達成感や優越感を得られないんだ!」と主張しましょう。

 やがて、つぎ込むお金が無くなって借金まみれになり、周囲からは白い目で見られ、自分でも自分がとことん嫌になってくるはず。そうなれば、きっとキッパリやめることができます。

 ボロボロになるまで粘るか、今のうちに必死で心を入れ替えるか、じっくりお考えください。(次回の回答者は俳優の野村宏伸さん)

 ■石原壮一郎(いしはら・そういちろう) コラムニスト。1963年、三重県松阪市生まれ。月刊誌の編集者を経て、93年に「大人養成講座」でデビュー。大人をテーマにした著書が多く、代表作に「大人の女養成講座」「大人力検定」などがある。近著は「悩める君に贈る ガツンとくる言葉」。「伊勢うどん友の会」を立ち上げ、故郷の名物である伊勢うどんを熱く太くやわらかく応援している。

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