【夕刊フジ人生相談駆け込み寺】「善意」で雪かきも隣人から苦情… 舞の海氏「怒るだけでなく心を開かせる行動を」

大相撲解説者・舞の海氏

 ■今回のお悩み

 この前、関東地方に大雪が降ったとき、朝から家の前に積もった雪かきをしました。

 隣家の前の雪も積もったままでした。隣に住んでいるのは80歳を超えたお年寄り夫婦ですので、「大変だろう」と思い、その家の雪かきも始めました。

 そうすると、ご主人が出てきて「余計なことするな!」と怒り出すのです。もめるのも何なので、そのまま自宅に戻りましたが、人の善意に対し、怒ることないだろうとむかついています。(会社員・男性 52歳)

 ■回答者 大相撲解説者・舞の海 

 気持ちはよく分かります。親切心でしたことを変なふうに受け止められたのですから腹立たしくもなるでしょう。

 だからといって、簡単に引っ越すというわけにもいきません。今回の一件で腹を立てて終わりというのではなく、隣の方が心を開くよう行動してみてはどうでしょうか。

 私がまだ若かったころ、あるテレビ局のディレクターがなれなれしい感じで来られたことがありました。人見知りが激しかったので、最初はそっけない態度を取ったのですが、そのディレクターはめげずに何度も部屋に来て、私に話しかけてきました。

 何回もそうされるうち、だんだん私も心を開くようになりました。そのディレクターとは今、プライベートでも親しくしています。その経験から、嫌われても、拒否されても何度もアタックしていくことの大切さを学びました。

 その後、苦手にしている親方と宴席で隣の席になったことがありました。迷ったのですが、思い切って話しかけてみました。すると、見た目は怖いけれど実はシャイな方ということが分かったのです。相撲の話をしていると、だんだん話をしてくれるようになり、最後には別の店に誘ってくれました。

 あなたの善意に怒った隣人は、何かの事情で寂しさを抱えているのかもしれません。そう相手の立場に立って想像してみて、「いつか心を開いてくれるはずだ」と希望をもって下さい。例えば、頂き物があったらおすそ分けを持っていってみてはどうでしょうか。

 とにかく、冷たい態度を取られても、悲しい言葉をかけられても向かっていく気持ちが大事だと思います。(次回3月2日発行の回答者は高須クリニック院長の高須克弥さん)

 ■舞の海(まいのうみ) 元大相撲小結、大相撲解説者。1968年2月17日生まれ。青森県鯵ヶ沢町出身。日大経済学部卒。90年3月の新弟子検査で、身長が173センチの規定に4センチ足りずに不合格。医師との相談の上、頭にシリコンでコブを作り、同年5月、規定を上回って合格し、出羽海部屋に入門。小柄な体格を生かし、立ち会いで跳ね上がる「八そう跳び」など「技のデパート」の愛称で人気を集めた。99年、31歳で引退。

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