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緊張・空腹・寝起きの口臭…注意すべきは口呼吸と歯周病 動脈硬化や高血圧リスクも (2/2ページ)

 「口呼吸は、口の中だけでなく、のども乾燥させて、『ワルダイエル咽頭リンパ輪』という咽頭の入り口を構成する扁桃組織に炎症を起こします。これがリンパ輪の機能不全から細菌繁殖を招き、腐敗臭を発生させるのです」

 一見、口の奥に小さく収まっている扁桃組織だが、広げた時の表面積は、畳12畳分もある。表面積が多ければ、発する臭いが強くなるのも当然のこと。

 「ドライマウスも、口呼吸によって起こる症状のひとつ。口の中が常に乾燥している人は、唾液による自浄作用が損なわれるので細菌が繁殖しやすいのです」

 片平院長によると、朝起きた時に口の乾きが気になる人や、前歯の表面に茶渋のような色素沈着がある人は、睡眠中に口呼吸をしている可能性が高いとのこと。

 二つ目のキーワードは、「歯周病」。

 「歯周病が進行して、歯と歯肉の間にできた歯周ポケットは、細菌のすみか。その細菌が血液中に侵入する菌血症は、動脈硬化や高血圧など全身疾患のリスクを高める。また、舌の表面に付着する舌苔(ぜったい)は、細菌の温床であるだけでなく、臭いの原因の約6割を占めるとも言われています」

 日々の歯みがきやフロスはもちろん、舌ブラシを使った舌苔除去は重要な口臭対策となる。

 口臭は、単に「不快な臭い」というだけでなく、全身の健康レベルの悪化を示すシグナルでもあるのだ。

 次回は、そんな口臭の改善策について解説する。 (岸由利子)

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