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【黒田尚嗣 世界遺産旅行講座】ヴァイキング活躍の舞台「フィヨルド」 氷河の侵食で生まれた景観 (1/2ページ)

★西ノルウェーのフィヨルド群

 今月初旬、20代から30代にかけてVOLVOツアーで毎年訪れていた北欧を久々に巡ってきました。フィンランドのヘルシンキから豪華客船タリンク・シリヤラインでストックホルムまで航海、ストックホルムからは空路オーレスンを経由してガイランゲルに行き、フィヨルドを見下ろすホテルユニオンに連泊して世界遺産のフィヨルドを満喫してきました。

 北欧といえばオーロラ観測やサンタクロースに会いに行くツアーも人気ですが、やはり目玉は西ノルウェーのフィヨルド観光です。フィヨルドは「狭湾」とも呼ばれ、氷河の浸食によってできたU字谷が沈水して形成された地形で、切り立った断崖絶壁や無数の滝など荒々しくも美しい入り江の景観です。

 また、ヴァイキング(Vikingのvik)は古ノルド語で入り江・フィヨルドを意味することから、ヴァイキング時代にはこれらのフィヨルドは彼らの活躍の場でもありました。山がちの狭小なフィヨルド地区には平地は少なく、土地も貧しいので、その結果「ロングシップ」と呼ばれる細長い船で交易、移住、さらには海賊行為を行うようになったのでしょう。

 しかし、フィヨルドの斜面に点在する放棄された農園(Farm)の存在を知れば、私はヴァイキングの生業は海賊行為による略奪経済ではなく、航海の主たる目的は交易であり、故地において彼らはあくまでも農民または漁民であったと思います。

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