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【黒田尚嗣 世界遺産旅行講座】謎の多いピラミッドに魅せられて エジプト「メンフィスとその墓地遺跡」 (1/2ページ)

 この世界遺産旅行講座の連載では、これまでに世界各地の世界遺産を70以上ご紹介してきましたが、これら世界遺産の中でも私の関心を引くのはやはり謎の多いエジプトのピラミッドです。そこで私は「なぜクフ王のピラミッドの地下の間が未完成のまま残されているか」を推理すべく、年末にエジプトを訪ねることにしました。

 よって今回は世界一の観光資源でもある「メンフィスとその墓地遺跡」のピラミッドについて考察します。ピラミッドのような巨大建造物の建設は、現代では想像し難いほど長い期間をかけて完成されたものと思われますが、実際どのように建築されたかについては今日でも謎です。しかし、私は日本やヨーロッパの築城と同様に強力な命令系統があって、多くの労働者を使いつつも、高度の技術指導は穴太衆(あのうしゅう)やフリーメイソンのような特定の技術集団が行っていたのではないかと考えています。

 世界遺産に登録されている墓地遺跡群のピラミッドは、ナイルデルタ地方の下エジプトとナイル川流域の上エジプトとの境界に位置する古代都市メンフィスの反対側、ナイル西岸に点在しています。観光ではギザの三大ピラミッド、サッカラにある最古のジェゼル王の階段ピラミッド、ダハシュールの屈折ピラミッドや赤いピラミッドなどを見学しますが、やはり興味の対象はギザの三大ピラミッドです。

 クフ、カフラー、メンカウラーの三大ピラミッドの立っている位置は、エジプト神話で再生の神「オシリス」が宿るオリオン座ベルトの三ツ星と同じ位置関係にあり、三つのピラミッドの四側面はすべて正確に東西南北を指していることも驚きです。

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