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【親を寝たきりにしない9つの処方箋】手術と入院の非日常、家族にできる「病院での効果的な働きかけ」とは (2/2ページ)

 その際に、手術前につけていたメガネや入れ歯、補聴器などは入院中も必ず身につけさせたい。とくに入れ歯は、手術時に外したきりだと口に入らなくなることがあるし、しっかり口から食べて栄養をとるためにも必須の機器だ。

 「日常の用具を使わせてあげないと、患者さんの意識や感覚が外界から絶たれる形になり、そこからせん妄状態になってしまうこともあるように思います」(丸山医師)

 中には、手術後安静にさせたきりだったり、その患者さんにふさわしい食事内容でなかったりする病院も残念ながらあると、横浜市立大学附属市民総合医療センターリハビリテーション科の若林秀隆医師は言う。

 「早く退院するためには、リハビリ(運動)と栄養のどちらもバランスよく取り入れる必要がある。どちらが欠けても回復から遠ざかるが、リハビリ医がいないなど、その意識が薄い病院も残念ながらまだあります」

 もしリハビリや栄養などが不十分だと感じたら、家族が医師や看護師に「リハビリを始めたいのですが」「栄養指導を受けたいのですが」と依頼すると動いてもらいやすいそうだ。

 次回は、寝たきりの前段階の状態「フレイル」を解説する。(石井悦子)

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