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【板倉あつし 菜湯紀】国の重要文化的景観、別府明礬温泉と岡本屋売店の「地獄蒸しプリン」

★大分県別府市別府「明礬温泉」と岡本屋売店「地獄蒸しプリン」

 江戸時代から湯の花の採取が盛んだった別府明礬(みょうばん)温泉は、別府の市街地から少し離れた伽藍岳(がらんだけ)の中腹にある。わらぶきの湯の花採取小屋が立ち並び、湯けむりが立ち込める姿は、国の重要文化的景観に選定されている。また「別府明礬温泉の湯の花製造技術」は、国の重要無形民俗文化財にも指定されている。

 「岡本屋」の創業は明治8(1875)年。青みを帯びた白濁色の湯の泉質は単純酸性硫黄泉で、PHはレモン汁と同等の2.3。強い酸性なので、古い角質を取り除く効果は抜群。美肌効果が高いメタケイ酸の含有量も豊富なので、保湿効果にも優れた温泉だ。

 昭和63年に考案された「岡本屋売店」の地獄蒸しプリン(260円~)は、別府ご当地プリンの元祖。殺菌効果の高い硫黄を多く含む明礬温泉の噴気で蒸し揚げるので、防腐剤を使わず無添加で作れるという。

 少し硬めで香ばしくカラメルソースとの相性も良い。幼かったあの日、フルーツパーラーで食べた特別なプリンを思い出す懐かしの逸品だ。 (一社)プレスマンユニオン理事/温泉ソムリエ・板倉あつし

 ■別府明礬温泉「岡本屋」 大分県別府市明礬4組。(電)0977・66・3228。平日2人1室1泊2食1万3500円から。詳細はHPで。

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