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【黒田尚嗣 世界遺産旅行講座】映える雪景色、冬こそ訪れたい日本人心のふるさと「白川郷・五箇山合掌造り集落」 (2/2ページ)

 しかし、私は白川郷よりも観光客の少ない五箇山で、しんしんと降り積もる雪の中、白銀の世界にライトアップされた幻想的世界とともに日本最古の民謡「こきりこ節」鑑賞をお勧めします。南砺市五箇山の菅沼集落では、国指定重要文化財である旧家で昔ながらにいろりの火のぬくもりを感じながら、五箇山民謡の情緒ある調べに酔いしれることができます。雪の積もった合掌造りをバックに伝統衣装をまとって踊る姿は、まるで日本昔話の世界で、日本人の魂の原点を感じます。私はこの世界遺産の価値を正しく知るためには、あえて寒さの厳しい冬に、合掌造りの建物を見るだけではなく、民謡などの土地の伝統文化にも触れるべきだと思います。

 ■黒田尚嗣(くろだ・なおつぐ) 慶應義塾大学経済学部卒。現在、クラブツーリズム(株)テーマ旅行部顧問として旅の文化カレッジ「世界遺産講座」を担当し、旅について熱く語る。

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