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【ぴいぷる】医師・川島実氏、闘いの場をリングから診察室へ 注目集めた「現役医学生ボクサー」の今 (3/3ページ)

 「本吉病院の勤務医たちはテレビで病院のことを知った人や、『川島は大丈夫か』とか『川島で大丈夫なのか』と心配して集まってくれた友達たち。私の代わりに院長を引き受けてくれた医師には頭が上がりません」

 現在は奈良市から、被災地で知り合った医師らが勤める全国各地の病院に通勤。仕事がない日はPTAや自治会などの地域活動に取り組む一方、東大寺で「得度」し、在家の僧侶となった。

 「お釈迦様は苦しみだらけの世の中を、いかにして心安らかに生きることができるかを考えた人。医療の原点も同じことだと思います。僕は医師として社会と関わりながら精進していきます」(ペン・山本考志 カメラ・前川純一郎)

 ■川島実(かわしま・みのる) 医師。1974年8月1日、奈良市生まれ、43歳。京都大医学部卒業。医学部6年時の98年にプロデビュー。ボクシングジム「京都拳闘会」(京都市伏見区)に所属し、99年に西日本新人王に輝く。プロ通算戦歴は15戦9勝(5KO)5敗1分。プロ引退後、全国各地の病院で勤務し2011年10月、東日本大震災で被災した宮城県の気仙沼市立本吉病院長に就任。14年に奈良市に戻り、華厳宗大本山・東大寺で得度し僧侶に。現在は全国各地の病院で非常勤勤務し、総合診療医として在宅診療などの地域医療充実にも尽力する。

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