記事詳細

【安達純子 健康寿命UP術】ハードな運動より「中強度」のウオーキング 専門家「1日平均1万2000歩以上は逆効果」 (1/2ページ)

 寝たきり予防には、丈夫な骨や筋肉などを維持するため、運動習慣が欠かせないといわれる。しかし、仕事など多忙な毎日で、運動時間を確保するのが難しい人もいるだろう。では、次のAさんとBさん、どちらが健康寿命を延ばす可能性が高いか? いずれも仕事はデスクワークと想定して考えてみよう。

 【Aさん】駅や社内で階段を使用し、帰宅するときには、ひと駅前から自宅まで歩く。1日の平均歩数は8000歩。週末は、子供と一緒に外出することが多く、ジムなどには通っていない。

 【Bさん】週2~3回、早朝や仕事後にジムに通い、週末はフルマラソンに挑戦。体を動かすことが好きで、トライアスロンにも挑戦したいと思っている。

 Aさんは厚労省の目標値とする1日平均8000歩はクリアしているが、特に運動習慣はない。一般的に体をよく動かしているBさんの方が、健康寿命を延ばせると思うだろう。

 ところが、群馬県中之条町の住民5000人を対象とした疫学調査(中之条研究)で、Aさんのタイプの方が、健康寿命を延ばせる可能性が高いことがわかった。

 「従来は、体を動かせば動かすほど健康に寄与すると考えられてきました。しかし、1日平均1万2000歩以上のハードな運動習慣は、逆効果になることがわかったのです」と説明するのは、東京都健康長寿医療センター研究所運動科学研究室の青柳幸利室長。2000年から中之条研究を行い、その成果により国際的な国家プロジェクトのメンバーとして活躍。『あらゆる病気は歩くだけで治る!』(SBクリエイティブ)などの著書で、一般の人への啓蒙活動も行っている。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう

関連ニュース