記事詳細

【江口まゆみ 酔っぱライターのお酒見聞録】小西酒造の遊び心ある粋なお酒づくり「食卓をもっと楽しく、美味しく、幸せに」 (1/2ページ)

★兵庫県「小西酒造」(下) 

 「山は富士、酒は白雪」のコマーシャルでおなじみの小西酒造は、兵庫県の伊丹で460年以上続く酒蔵だ。

 JRと阪急の伊丹駅それぞれに近い小西酒造のレストラン「長寿蔵」に、15代目当主の小西新太郎社長を訪ねた。小西社長は30年前に、ベルギービールをはじめとするクラフトビールの輸入を始めたビール通だ。まだ地ビール解禁前で、ビールにいろいろな種類があることすら知られていない頃だから、素晴らしい先見の明である。

 その後、地ビールが解禁になると、クラフトビールの醸造を開始。フラッグシップのスノーブロンシュは、世界の主要なコンテストで金賞を総なめにする快挙を果たす。飲んでみると、フルーティーかつスパイシーなのだが、軽くスッキリと飲めるので食事にも合わせやすい。

 「なぜお酒を飲むのか。昔は酔うためでしたが、今は楽しむためのコミュニケーションツール。お酒の使命は、食卓をもっと楽しく、美味しく、幸せにすることだと思っています」と小西社長。

 その言葉通り、小西酒造には、遊び心のある粋なお酒が多い。ガーネットルージュという黒米を使ったビールは、美しいガーネット色。いや、それだけではない。注ぎたてはホップの香りだが、少し時間をおくとザクロやイチジク、最後はドライフルーツの香りに変化する摩訶不思議。