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【人とペットの赤い糸】聴導犬で耳の不自由な方の生活が豊かに 訓練費用まかなう支援体制の確立を (1/2ページ)

 昨年末、補助犬の中で、身体障害者のQOL(生活の質)を高める介助犬を取り上げた。今回は、耳の不自由な方々のために活躍している聴導犬を紹介したい。

 聴覚・平衡機能障害者は約44万8000人(昨年3月31日現在)いるが、そうした方々をサポートし、活躍している聴導犬は71頭(同12月1日現在)のみだ。

 聴導犬は英語で「Hearing Assistance Dog」、または「Hearing Dog」と呼ばれている。その歴史はさまざまな説があるが、1960年代、米国で耳の不自由だった少女のために必要な音を教えるように犬の訓練が始まったとされる。その後、盲導犬同様に行政から認可を受け、公的補助が受けられるようになり、75年頃から聴導犬の本格的な訓練が始まった。

 日本では、81年の国際障害者年から聴導犬の訓練が始まり、83年に4頭のモデル犬が完成した。

 聴導犬は、耳の聞こえない方や聞こえにくい方々のために、必要な情報を教え、生活を助けるために訓練された犬である。家の中でのファクスの音、玄関のインターホンの音、お湯が沸いている音、目覚まし時計の音、火災報知機の音、非常ベルの音、メール着信の音など聴覚障害がある生活者にとって必要な音。家の外では自動車やバイクの警笛、病院や薬局などでの順番待ちで事務の人に呼び鈴を渡し、順番がきたら鳴らしてもらう音などに反応するように訓練されている。

 聴導犬として活躍している犬の種類はさまざまで、保健所、動物愛護センターや民間施設などに収容された犬(子犬から生後3年くらいの成犬まで可能)の中から、適性をみて訓練が行われている。

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